Jasmin Full
2015年7月2日 香り コメント (7)
ジャスミンの香り。
というと真っ先に思い浮かぶのはジャスミンティ。
次にエスニック雑貨店に漂うジャスミンオイル。
ジャスミンティとジャスミンオイルは
同じように「ジャスミン」と呼ばれているのに
全く印象が違う。
ジャスミンティに使われるのは茉莉花=マツリカ。
ピカケとかアラビアンジャスミンと呼ばれます。
学名:Jasminum-sambac
ジャスミンオイルや香水原料に使われるのはオオバナソケイ。
学名:Jasminum grandiflorum
…他にもジャスミンで検索すると何十種類もの花がヒットします。
モクセイ科、ガガイモ科など、全く種類が違っても◯◯ジャスミンって呼ばれているんですね。
私が育てているのは茉莉花です。
ジャスミンティの香りが大好きでこの花を選びました。
鼻を近づけて嗅ぐと陶酔するような白い花特有の甘さがあります。
そしてツンとくる青み。どことなく動物的な官能性。
多くの香水の成分として、ジャスミンは無くてはならない花のようです。
(シャネルNO.5に使われてますし、ゲランの名香と呼ばれる香水にも)
ジャスミンがメインの香りが欲しい。
しかしイメージ通りのジャスミンの香水を、となるとこれがなかなか難しい。
エスニックショップのジャスミンオイルのような香りはワイルドだけど野暮ったい。
一方、よく目にする『ジャスミン』と名のつく香りの多くは、青臭さや動物っぽさを慎重に取り除き、キレイだけど清潔すぎて石鹸かシャンプーの匂いのよう。
理想は…ジャスミンティのように軽やかで、生花のように青みがあり、もちろん
どことなく動物的な、仄昏さも隠し持った美しい香り。
大好きな茉莉花そのもののように。
私が選んだ『ジャスミンの香り』はMontaleのJusmin Fullです。
http://rumors.jp/fs/rumors/g002613
(*こちらのサイトから試香紙=ムェットを注文できるようです)
ボトルがユニーク。
成形したアルミで出来ていて中身は見えません。ちょっと未来的。
そっけないといえばそうですが(笑)紫外線の影響を受けにくい。
ワンプッシュすると細かい霧のようにふわっと広がる。
摘み取ったばかりの小さな白いジャスミンを籠いっぱい集めたような。
目の覚めるような新鮮な香り。
アクセントのオレンジの花が強い甘さを、スイカズラが爽やかさを添えていて、
暫く待つと体温で温まって淹れたてのジャスミンティの微かな渋みを感じ、
ラストはホワイトムスクが香る柔らかい石鹸ぽさへと落ち着きます。
Jusmin Full。
まさに「ジャスミンがいっぱい!」な香りです。
追記)
シャネルのNO.5とジャスミンの素敵な関係。
NO.5に使われるジャスミンは90年間シャネルと専属契約した同じ畑で栽培された花だそうです。http://slism.net/beauty/story-of-chanel-no5.html
*ただし文中にある白い花の写真…これは明らかにジャスミンではないです(汗)
というと真っ先に思い浮かぶのはジャスミンティ。
次にエスニック雑貨店に漂うジャスミンオイル。
ジャスミンティとジャスミンオイルは
同じように「ジャスミン」と呼ばれているのに
全く印象が違う。
ジャスミンティに使われるのは茉莉花=マツリカ。
ピカケとかアラビアンジャスミンと呼ばれます。
学名:Jasminum-sambac
ジャスミンオイルや香水原料に使われるのはオオバナソケイ。
学名:Jasminum grandiflorum
…他にもジャスミンで検索すると何十種類もの花がヒットします。
モクセイ科、ガガイモ科など、全く種類が違っても◯◯ジャスミンって呼ばれているんですね。
私が育てているのは茉莉花です。
ジャスミンティの香りが大好きでこの花を選びました。
鼻を近づけて嗅ぐと陶酔するような白い花特有の甘さがあります。
そしてツンとくる青み。どことなく動物的な官能性。
多くの香水の成分として、ジャスミンは無くてはならない花のようです。
(シャネルNO.5に使われてますし、ゲランの名香と呼ばれる香水にも)
ジャスミンがメインの香りが欲しい。
しかしイメージ通りのジャスミンの香水を、となるとこれがなかなか難しい。
エスニックショップのジャスミンオイルのような香りはワイルドだけど野暮ったい。
一方、よく目にする『ジャスミン』と名のつく香りの多くは、青臭さや動物っぽさを慎重に取り除き、キレイだけど清潔すぎて石鹸かシャンプーの匂いのよう。
理想は…ジャスミンティのように軽やかで、生花のように青みがあり、もちろん
どことなく動物的な、仄昏さも隠し持った美しい香り。
大好きな茉莉花そのもののように。
私が選んだ『ジャスミンの香り』はMontaleのJusmin Fullです。
http://rumors.jp/fs/rumors/g002613
(*こちらのサイトから試香紙=ムェットを注文できるようです)
ボトルがユニーク。
成形したアルミで出来ていて中身は見えません。ちょっと未来的。
そっけないといえばそうですが(笑)紫外線の影響を受けにくい。
ワンプッシュすると細かい霧のようにふわっと広がる。
摘み取ったばかりの小さな白いジャスミンを籠いっぱい集めたような。
目の覚めるような新鮮な香り。
アクセントのオレンジの花が強い甘さを、スイカズラが爽やかさを添えていて、
暫く待つと体温で温まって淹れたてのジャスミンティの微かな渋みを感じ、
ラストはホワイトムスクが香る柔らかい石鹸ぽさへと落ち着きます。
Jusmin Full。
まさに「ジャスミンがいっぱい!」な香りです。
追記)
シャネルのNO.5とジャスミンの素敵な関係。
NO.5に使われるジャスミンは90年間シャネルと専属契約した同じ畑で栽培された花だそうです。http://slism.net/beauty/story-of-chanel-no5.html
*ただし文中にある白い花の写真…これは明らかにジャスミンではないです(汗)
薫衣香(くのえこう)
2014年8月26日 香り
実家で遺品の整理をしていて見つけた。
紫と茜いろの紙袋を開くと和紙に包まれた小さな匂い袋が五つ。
平安時代、『衣のためのお香』として使われた
『えび香』『薫衣香』を
現代風にアレンジしたものだそう。
天然の桂皮・白檀・丁字などを用い調香しましたと書いてある。
嗅いでみると甘いお香の香り。
京都土産の匂い袋、あの感じに近いかな。
さっそくたんすに一袋入れてみた。
しばらく時間を置いて開けてみるとほんのりとよき香り。
子供の頃、母が使っていた白檀のせんす。
夏、着物を纏った母がせんすを使うとふわふわ漂った香りを思い出す。
子供の頃はなんだか妙に鼻について好きになれなかったけれど。
蒸し暑い空気、足の下、汗で湿り気を帯びた畳の感触。
うす翠色の着物姿の母。
*銀座、香十のお品。
http://www.koju.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=768
紫と茜いろの紙袋を開くと和紙に包まれた小さな匂い袋が五つ。
平安時代、『衣のためのお香』として使われた
『えび香』『薫衣香』を
現代風にアレンジしたものだそう。
天然の桂皮・白檀・丁字などを用い調香しましたと書いてある。
嗅いでみると甘いお香の香り。
京都土産の匂い袋、あの感じに近いかな。
さっそくたんすに一袋入れてみた。
しばらく時間を置いて開けてみるとほんのりとよき香り。
子供の頃、母が使っていた白檀のせんす。
夏、着物を纏った母がせんすを使うとふわふわ漂った香りを思い出す。
子供の頃はなんだか妙に鼻について好きになれなかったけれど。
蒸し暑い空気、足の下、汗で湿り気を帯びた畳の感触。
うす翠色の着物姿の母。
*銀座、香十のお品。
http://www.koju.co.jp/shop/products/detail.php?product_id=768
法事で大阪。
日中の気温は高いけど
湿度は低くサラッとした空気。
夕暮れ時、何処からともなく
甘くてクリーミーな香りが風に乗って。
道端に咲いていました、くちなしの花。
英語名はガーデニア。
白い花特有の、清楚と官能を併せ持つ匂い。
薔薇のように人目を惹く華やかさはないけれど、
香りに誘われ覗きこむと、
肉厚な花弁の滑らかさが何故かおんなの肌のように感じられる。
一年のほんの短い時期だけ咲いて、純白の清楚な姿は
雨に打たれるとたちまち黄変し寂しく萎れる。
その哀れさも、なんとなく後ろめたくて生々しくて、色っぽい。
日中の気温は高いけど
湿度は低くサラッとした空気。
夕暮れ時、何処からともなく
甘くてクリーミーな香りが風に乗って。
道端に咲いていました、くちなしの花。
英語名はガーデニア。
白い花特有の、清楚と官能を併せ持つ匂い。
薔薇のように人目を惹く華やかさはないけれど、
香りに誘われ覗きこむと、
肉厚な花弁の滑らかさが何故かおんなの肌のように感じられる。
一年のほんの短い時期だけ咲いて、純白の清楚な姿は
雨に打たれるとたちまち黄変し寂しく萎れる。
その哀れさも、なんとなく後ろめたくて生々しくて、色っぽい。
毎日何かしら香りをつける。
十年やそこらでは使いきれない位いろいろ買い集めて、
なのに未知の香りの記事を読むと、
ちょっとでもいいから試してみたくなる。
人間の欲望とは限りがない。
秋めいてきたので香りも切り替える。
久々にグレのカボシャールをつけた。
深い森。
何年もかけて静かに降り積もった落ち葉。樹々の吐息。
足元にはベルベットのように滑らかな緑の苔。
それに、おろしたてのレザーのジャケットみたいな匂いがする。
浅いグレイのフランネルのような感触の香り。
初めて嗅いだのは20代の頃。
苦くて重くて好きになれなかった。
それが40代の今はたまらなく好き。
少し前、デパートのフレグランスコーナーで探したけど無くて、リサイクルショップで80年代頃の製品と思しきボトルを買った。
しゅっと一吹き。
これこれ。この苦みとうっとりするような深み。
年齢と共に好きな香りが変わっていく。
カボシャールとはフランス語で「強情っぱり」という意味らしい。
もう一つ、革の匂いのする香りを持っている。
エルメスのエルメッセンスシリーズのポワーブルサマルカンド。
ポワーブルは胡椒、サマルカンドはその昔、東西交易で栄えた都市の名前。
キャラバンが行き交う市場に溢れるスパイスの香りをイメージしたらしい。
肌に吹きかけると爽やかなベルガモットがぱっと飛び散って、白胡椒とヒノキの匂いがふわっとヴェールのように広がる。
少し待つと胡椒のぴりりとした風味の奥から、こっくりして滑らかなスエードが
体温で温められてじわじわと香り出す。
カボシャールのレザーがどちらかというとシャープなのに対して、こっちの革は
手に馴染んだ感触のスエード。
といっても香りの成分にはどこを探してもスエードの表記はない。
恐らく檜と胡椒のスパイシーにベースのムスクが絡み合った匂いを、私の鼻は何故か「スエードだ。」と認識してしまっているらしい。
そう感じるのは自分だけだろうか?とネットで検索したら、海外の口コミサイトで
同じようにスエードの匂いを感じた人を何人か見つけた。
香りはつける人の肌質で匂いが変わるとも言うので個人差はあるでしょうけれど、
あるはずの無いものを<有る>と感じてしまう。
嗅覚が視覚や触覚とは決定的に違うところ。
いわば気配のようなものだから、かもしれない。
十年やそこらでは使いきれない位いろいろ買い集めて、
なのに未知の香りの記事を読むと、
ちょっとでもいいから試してみたくなる。
人間の欲望とは限りがない。
秋めいてきたので香りも切り替える。
久々にグレのカボシャールをつけた。
深い森。
何年もかけて静かに降り積もった落ち葉。樹々の吐息。
足元にはベルベットのように滑らかな緑の苔。
それに、おろしたてのレザーのジャケットみたいな匂いがする。
浅いグレイのフランネルのような感触の香り。
初めて嗅いだのは20代の頃。
苦くて重くて好きになれなかった。
それが40代の今はたまらなく好き。
少し前、デパートのフレグランスコーナーで探したけど無くて、リサイクルショップで80年代頃の製品と思しきボトルを買った。
しゅっと一吹き。
これこれ。この苦みとうっとりするような深み。
年齢と共に好きな香りが変わっていく。
カボシャールとはフランス語で「強情っぱり」という意味らしい。
もう一つ、革の匂いのする香りを持っている。
エルメスのエルメッセンスシリーズのポワーブルサマルカンド。
ポワーブルは胡椒、サマルカンドはその昔、東西交易で栄えた都市の名前。
キャラバンが行き交う市場に溢れるスパイスの香りをイメージしたらしい。
肌に吹きかけると爽やかなベルガモットがぱっと飛び散って、白胡椒とヒノキの匂いがふわっとヴェールのように広がる。
少し待つと胡椒のぴりりとした風味の奥から、こっくりして滑らかなスエードが
体温で温められてじわじわと香り出す。
カボシャールのレザーがどちらかというとシャープなのに対して、こっちの革は
手に馴染んだ感触のスエード。
といっても香りの成分にはどこを探してもスエードの表記はない。
恐らく檜と胡椒のスパイシーにベースのムスクが絡み合った匂いを、私の鼻は何故か「スエードだ。」と認識してしまっているらしい。
そう感じるのは自分だけだろうか?とネットで検索したら、海外の口コミサイトで
同じようにスエードの匂いを感じた人を何人か見つけた。
香りはつける人の肌質で匂いが変わるとも言うので個人差はあるでしょうけれど、
あるはずの無いものを<有る>と感じてしまう。
嗅覚が視覚や触覚とは決定的に違うところ。
いわば気配のようなものだから、かもしれない。
最寄りのバス停は昭和40年代に出来た団地の脇にある。
今日は曇り。夕方になって風が強まったが
その時はまだそよ風程度だった。
ふっと鼻先を掠めた匂い。
真っ白くて清潔でぱりっとして、それはまさにお日様で乾かした真っ白い麻のシーツの匂いだった。
何だろう?
香りの元はすぐにわかった。
昭和中期に建ったその団地は建物こそ古いが、一棟一棟の距離が贅沢なほど広く、
それぞれが芝生を敷き詰めた中庭になっている。
バス停のあるすぐ向こう側の中庭の手前には3m×2mほどの楕円形に鈴蘭が
びっしりと植わっているのだ。
今、まさに花の盛り。
緑の葉と茎の間から、可憐な純白の花が見える。
乙女の面影を宿すような花だが毒性が強く、そのせいか最近はあまり見かけない。
それにしても。
何故反射的に<真っ白な麻のシーツが風になびくさま>を連想したんだろう?
もちろん、香りそのものの透明感や凛とした清々しさのせいもあるだろうけれど。
…ああ、そうそう。子供の頃何度も嗅いだ洗濯洗剤の香りだ。
たしかその洗剤の箱に<すずらんの香り>と書いてあったのを思い出した。
もちろん安価な合成香料だろうけれど、数十年前の記憶を瞬間的に呼び覚ますほど、それは花の香りを巧みに再現していたのだ。
すずらんの香り、というとすぐに思い浮かぶのがディオールの香水<ディオリッシモ>
エドモンド・ルドニツカが作り出した超有名な香りで、誕生から何十年も経過しているけれど、今でもディオールのカウンターへいけば大抵テスターが用意されている。
控えめでもの静かで、美しくエレガントな女性に似合いそうな透明な香りは、
名前は知らなくても嗅げば「ああ、知ってる!」という人が多いはず。
少しだけ瓜のようなウォータリーなニュアンスもある瑞々しくもクラシックな香水。
(キンチョールの匂いみたい、と言う人もいるけれど)
過去の記憶に結びつく洗剤の匂いもディオリッシモも、それぞれ単独で香って
「すずらんの匂いですよ」と言われれば「なるほど。」と納得する。
ところが二つ並べてみると、洗剤とディオリッシモの匂いは全く違う。
そこに生花の香りと人の手で組み立てた香りとの、決定的な違いがある。
人の手による香りは、複雑で刻々と変化する生花の、ある側面を強調したもの。
例えば、すずらんの香りの洗剤はその清々しさと透明な白の、爽快な清潔感を。
ディオリッシモの香りは花のもつ青みのある瑞々しさと仄かな甘さ、
奥ゆかしいロマンティシズムの再現を目指したのだろう。
実際のすずらんの花はあくまでもイメージソースであって、できた香りは
生花そのものではない。
つまり、調香師のイマジネーションが組み立てた想像上の<すずらんの花>の香りで
それを嗅ぐ私は、想像上のすずらんから生花を思い浮かべ、あるいはすずらんの生花に想像上の花が紡ぎ出すイメージを重ねる。
嗅覚と香りとの、何層にも重なり合う複雑でイマジネーション豊かな関係。
視覚のように、はっきり具体的に知覚できる形がないからこその、なせる技。
…というような理屈は抜きにしても、すずらんの生花は本当に魅力的であります。
今日は曇り。夕方になって風が強まったが
その時はまだそよ風程度だった。
ふっと鼻先を掠めた匂い。
真っ白くて清潔でぱりっとして、それはまさにお日様で乾かした真っ白い麻のシーツの匂いだった。
何だろう?
香りの元はすぐにわかった。
昭和中期に建ったその団地は建物こそ古いが、一棟一棟の距離が贅沢なほど広く、
それぞれが芝生を敷き詰めた中庭になっている。
バス停のあるすぐ向こう側の中庭の手前には3m×2mほどの楕円形に鈴蘭が
びっしりと植わっているのだ。
今、まさに花の盛り。
緑の葉と茎の間から、可憐な純白の花が見える。
乙女の面影を宿すような花だが毒性が強く、そのせいか最近はあまり見かけない。
それにしても。
何故反射的に<真っ白な麻のシーツが風になびくさま>を連想したんだろう?
もちろん、香りそのものの透明感や凛とした清々しさのせいもあるだろうけれど。
…ああ、そうそう。子供の頃何度も嗅いだ洗濯洗剤の香りだ。
たしかその洗剤の箱に<すずらんの香り>と書いてあったのを思い出した。
もちろん安価な合成香料だろうけれど、数十年前の記憶を瞬間的に呼び覚ますほど、それは花の香りを巧みに再現していたのだ。
すずらんの香り、というとすぐに思い浮かぶのがディオールの香水<ディオリッシモ>
エドモンド・ルドニツカが作り出した超有名な香りで、誕生から何十年も経過しているけれど、今でもディオールのカウンターへいけば大抵テスターが用意されている。
控えめでもの静かで、美しくエレガントな女性に似合いそうな透明な香りは、
名前は知らなくても嗅げば「ああ、知ってる!」という人が多いはず。
少しだけ瓜のようなウォータリーなニュアンスもある瑞々しくもクラシックな香水。
(キンチョールの匂いみたい、と言う人もいるけれど)
過去の記憶に結びつく洗剤の匂いもディオリッシモも、それぞれ単独で香って
「すずらんの匂いですよ」と言われれば「なるほど。」と納得する。
ところが二つ並べてみると、洗剤とディオリッシモの匂いは全く違う。
そこに生花の香りと人の手で組み立てた香りとの、決定的な違いがある。
人の手による香りは、複雑で刻々と変化する生花の、ある側面を強調したもの。
例えば、すずらんの香りの洗剤はその清々しさと透明な白の、爽快な清潔感を。
ディオリッシモの香りは花のもつ青みのある瑞々しさと仄かな甘さ、
奥ゆかしいロマンティシズムの再現を目指したのだろう。
実際のすずらんの花はあくまでもイメージソースであって、できた香りは
生花そのものではない。
つまり、調香師のイマジネーションが組み立てた想像上の<すずらんの花>の香りで
それを嗅ぐ私は、想像上のすずらんから生花を思い浮かべ、あるいはすずらんの生花に想像上の花が紡ぎ出すイメージを重ねる。
嗅覚と香りとの、何層にも重なり合う複雑でイマジネーション豊かな関係。
視覚のように、はっきり具体的に知覚できる形がないからこその、なせる技。
…というような理屈は抜きにしても、すずらんの生花は本当に魅力的であります。
THE GINZA shiseido
2013年2月16日 香り時々無性に<美しいもの>を味わいたくなる。
姿形が整っているだけでなく、いい匂いがしたり・うつくしい色彩だったり・
想像のふくらむ文章だったり。
どこか物憂げで・後ろめたさが醸し出す匂い立つようなムードは絶対。
分かり易いセクシーさやカラフルな色彩は全くそそられない。
甘ったるい馴れ合いやさわやかな若さも必要ない。
久々にTHE GINZA shiseidoのサイトへいきました。
大好きなSerge Lutensのパルファムのページへ。
http://www.sergelutens.com/institutionnel/main_jp.htm
とても美しいので香水に関心がなくても一度訪れてみてください。
http://www.theginza.co.jp/sergelutens/list/
シンプルの極みのアール・デコを思わせるボトルと、それぞれの香りイメージを
ヴィジュアル化したレイアウト。
香りに添えられた詩のようなことば。
彼の香りはJEUX DE PEAU(ジュ・ドゥ・ポー)とCHERGUI(シェルギー)、
それとFEMINTE DU BOIS(フェミニテ・デュ・ボア)を持ってます。
ドラマティックで複雑で何となく遠い昔から存在していたような香り。
柔らかく密やかで、纏った人に近づいたときにはっと気づくような香り立ちなのに
とても手強くて…自分にこの香り達が似合っていると思えたことがない…。
でも、こっそり手首につけて自分一人で楽しむ香りがあってもいいと思うのです。
姿形が整っているだけでなく、いい匂いがしたり・うつくしい色彩だったり・
想像のふくらむ文章だったり。
どこか物憂げで・後ろめたさが醸し出す匂い立つようなムードは絶対。
分かり易いセクシーさやカラフルな色彩は全くそそられない。
甘ったるい馴れ合いやさわやかな若さも必要ない。
久々にTHE GINZA shiseidoのサイトへいきました。
大好きなSerge Lutensのパルファムのページへ。
http://www.sergelutens.com/institutionnel/main_jp.htm
とても美しいので香水に関心がなくても一度訪れてみてください。
http://www.theginza.co.jp/sergelutens/list/
シンプルの極みのアール・デコを思わせるボトルと、それぞれの香りイメージを
ヴィジュアル化したレイアウト。
香りに添えられた詩のようなことば。
彼の香りはJEUX DE PEAU(ジュ・ドゥ・ポー)とCHERGUI(シェルギー)、
それとFEMINTE DU BOIS(フェミニテ・デュ・ボア)を持ってます。
ドラマティックで複雑で何となく遠い昔から存在していたような香り。
柔らかく密やかで、纏った人に近づいたときにはっと気づくような香り立ちなのに
とても手強くて…自分にこの香り達が似合っていると思えたことがない…。
でも、こっそり手首につけて自分一人で楽しむ香りがあってもいいと思うのです。
寒くなると温かみのある甘い香りに惹き付けられませんか?
香水はもちろん、飲み物も甘くしたミルクコーヒーや紅茶が
欲しくなります。
濃いミルクティにはスパイスやジンジャー。
コーヒーにはアイリッシュ・クリームというミルクココア風味のリキュールを。
とっても甘いですが、アイリッシュウィスキーがベースで
比較的アルコール度が高く、17度。
もう一つ、今凝ってるのがDISARONNOというイタリアのリキュールです。
アルコール度数28度。別名『アマレット』といいます。
黒いスクリューキャップを回して口を開けます…ふんわりとなんとも言えない、
甘く蕩けるような芳しい香りが漂う。
あれ?この匂い? そうだ、杏仁豆腐。
アマレットは16世紀にイタリアで生まれたリキュールで、杏の核から取ったエキスで
香り付けをしてあるんだそう。
杏仁豆腐の杏仁や桜餅の桜の葉にはクマリンという香り成分が含まれていて、
それが甘くて少しパウダリーな、うっとりするような芳香を放つのです。
香水にも杏仁の香りのものがありますが、杏の核ではなく、トンカビーンという
植物の種子から抽出したクマリンを利用するようです。
ちょっと話がそれてしまいました(笑)
温めたカップに少し多めにアマレットを入れて、熱いコーヒーとミルクを注ぐ。
湯気とともにふわっと立ち上る杏仁の香りが、深みのあるコーヒーの香りと
入り交じって、なんとも贅沢な気分になります。
アルコールで体も暖まりますし、オススメです。
香水はもちろん、飲み物も甘くしたミルクコーヒーや紅茶が
欲しくなります。
濃いミルクティにはスパイスやジンジャー。
コーヒーにはアイリッシュ・クリームというミルクココア風味のリキュールを。
とっても甘いですが、アイリッシュウィスキーがベースで
比較的アルコール度が高く、17度。
もう一つ、今凝ってるのがDISARONNOというイタリアのリキュールです。
アルコール度数28度。別名『アマレット』といいます。
黒いスクリューキャップを回して口を開けます…ふんわりとなんとも言えない、
甘く蕩けるような芳しい香りが漂う。
あれ?この匂い? そうだ、杏仁豆腐。
アマレットは16世紀にイタリアで生まれたリキュールで、杏の核から取ったエキスで
香り付けをしてあるんだそう。
杏仁豆腐の杏仁や桜餅の桜の葉にはクマリンという香り成分が含まれていて、
それが甘くて少しパウダリーな、うっとりするような芳香を放つのです。
香水にも杏仁の香りのものがありますが、杏の核ではなく、トンカビーンという
植物の種子から抽出したクマリンを利用するようです。
ちょっと話がそれてしまいました(笑)
温めたカップに少し多めにアマレットを入れて、熱いコーヒーとミルクを注ぐ。
湯気とともにふわっと立ち上る杏仁の香りが、深みのあるコーヒーの香りと
入り交じって、なんとも贅沢な気分になります。
アルコールで体も暖まりますし、オススメです。
Parfums Christian Dior /ADDICT
2012年7月30日 香り
もうパーフェクトな可愛さ。
Diorの香水ADDICTのPVです。
3分足らずの長さに小悪魔チックなフランスの女の子の
キュートがぎっしり。
http://www.youtube.com/watch?v=8ZAKwpdgTZI&feature=player_detailpage
すごいなぁ。
どのシーンを切り取っても隅々までキレイで可愛いロリータ風味。
昔、オリーブという雑誌があって、フレンチ・ポップやフランス映画に憧れる
女の子のおしゃれバイブルだったのですが、彼女たちの大好きな世界のエッセンスを
ぎゅぎゅっと凝縮したらこんなふうになりそう。
モデルのコは17歳だそうですが、このファッションといいメイクといい、
まさにBBことブリジット・バルドー。や、ご本家よりずっとスリムですけど(笑)
冒頭に出て来るタイトルが
『Dior created woman』
バルドーの主演作『and God created woman』(邦題『素直な悪女』)のもじりで
PVも有名なダンスのシーンを現代的にアレンジしたつくりになってて、素敵。
音楽はStereo Totalというドイツのミュージシャンの曲が使われてますが、
http://www.youtube.com/watch?v=njAWLszNL5Q&feature=player_detailpage
ど…っかで聞き覚えあるなぁと思ったら。
Plasticsの『I Love You Oh no』…日本の’80年代テクノバンドのカバーなんです。
http://www.youtube.com/watch?v=FVrvI7pGMak&feature=player_detailpage
今から30年も前の日本で作られた曲がドイツ人の手で蘇って、DiorのPVで流れる。
なんとも不思議な感覚。
ふと思ったのですが、2012年の現代におけるフランスの女の子たちって、
こんなファッションじゃないかも…?
雑誌のスナップとかでもこういう子、見ないような(笑)
Diorはフランスのファッションブランドですが、これはむしろアメリカと(タイトルが英語ですし)日本を含むアジアのマーケットを意識して制作されたのでは。
youtubeのコメント見ても、フランス語のはほとんどなくて英語ばっかりですし。
ちなみにADDICTの香りですが、以前嗅いだはずなのに覚えてません…。
Diorの香水ADDICTのPVです。
3分足らずの長さに小悪魔チックなフランスの女の子の
キュートがぎっしり。
http://www.youtube.com/watch?v=8ZAKwpdgTZI&feature=player_detailpage
すごいなぁ。
どのシーンを切り取っても隅々までキレイで可愛いロリータ風味。
昔、オリーブという雑誌があって、フレンチ・ポップやフランス映画に憧れる
女の子のおしゃれバイブルだったのですが、彼女たちの大好きな世界のエッセンスを
ぎゅぎゅっと凝縮したらこんなふうになりそう。
モデルのコは17歳だそうですが、このファッションといいメイクといい、
まさにBBことブリジット・バルドー。や、ご本家よりずっとスリムですけど(笑)
冒頭に出て来るタイトルが
『Dior created woman』
バルドーの主演作『and God created woman』(邦題『素直な悪女』)のもじりで
PVも有名なダンスのシーンを現代的にアレンジしたつくりになってて、素敵。
音楽はStereo Totalというドイツのミュージシャンの曲が使われてますが、
http://www.youtube.com/watch?v=njAWLszNL5Q&feature=player_detailpage
ど…っかで聞き覚えあるなぁと思ったら。
Plasticsの『I Love You Oh no』…日本の’80年代テクノバンドのカバーなんです。
http://www.youtube.com/watch?v=FVrvI7pGMak&feature=player_detailpage
今から30年も前の日本で作られた曲がドイツ人の手で蘇って、DiorのPVで流れる。
なんとも不思議な感覚。
ふと思ったのですが、2012年の現代におけるフランスの女の子たちって、
こんなファッションじゃないかも…?
雑誌のスナップとかでもこういう子、見ないような(笑)
Diorはフランスのファッションブランドですが、これはむしろアメリカと(タイトルが英語ですし)日本を含むアジアのマーケットを意識して制作されたのでは。
youtubeのコメント見ても、フランス語のはほとんどなくて英語ばっかりですし。
ちなみにADDICTの香りですが、以前嗅いだはずなのに覚えてません…。
今年も梅雨がやってきた。
雨が嫌いな者にとっては一年中で一番憂鬱な季節である。
秋から春先にかけて出番の多かった香りを
クローゼットの奥にしまいこむ。
こういう季節にぴったりな香りはやはり、どことなく
雨の空気を漂わせている。
Fluer de Lianeは、まさにそんな香り。
シュッとスプレイすると、目の前に水辺の光景が現れる。
流れる清らかな水ではなく、青く陽気な海辺でもない。
鬱蒼と生い茂った樹々に囲まれた、深い碧色の湖の岸辺。
水面には真っ白い熱帯睡蓮が浮かんでいる。
空気は湿ってひんやりと肌に張り付くよう。
やがてそれは幻のように消えてゆき、
薄暗いジャングルを思わせる香りへ移ろう。
蔓草と柔らかい下草。足下の白い花の茎をポキリと折ってみる。
フリージアのような瑞々しさと、したたる緑の鮮烈な匂い。
頭上に茂った葉から、熱帯の雨の雫がぽつぽつ落ちてくる。
この香りは、昔愛用していたある香水の匂いを思い出させる。
Calvin KleinのESCAPE。
Fleur de LianeとESCAPEは、よく似たアクア・ノートの香りで始まる。
このアクア・ノートは瓜系のフルーツの匂いを連想させる。
海辺でスイカ割りをしたことのある人なら、潮風とスイカの入り交じった、
甘くて青くてしょっぱい夏の気分を思い出すだろう。
ただ、ESCAPEが1990年代らしいパワフルなムスクとホワイト・フラワーの、
あくまでも明るい人工の楽園のイメージなのに比べ、
Fleur de Lianeは、ずっとナチュラルで程よく薄暗く、内省的な印象を与える。
こちらは調香師がパナマ諸島を旅して感銘を受けた熱帯雨林のイメージの
スケッチだという。
http://www.artisanparfumeur.jp/store/fragrance/collection/fleurdeliane.html
どちらも楽園への逃避行がテーマのようだが、この違い。
時代の流れなのかもしれない。
写真2枚目と3枚目はESCAPE MANのイメージフォト。
1995年のもので、女性のモデルは若き日のミラ・ジョヴォヴィッチ。
…バイオ・ハザードシリーズ出演よりずっと以前のもの。
撮影はセレブリティのポートレイトで有名なハーブ・リッツ。
TVCMもあります。すっごいエロティックw
こんなの子供には見せられません(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=Ma8a5u3pfHQ&feature=related
…ミラは綺麗だけれども、相手の男性モデルはちょっと日本人的には???かもw
そしてこの構図といいコンセプトといい、’98年の『SEXできれいになる!』
というセンセーショナルなananの、キムラの写真によく似ていませんか?
雨が嫌いな者にとっては一年中で一番憂鬱な季節である。
秋から春先にかけて出番の多かった香りを
クローゼットの奥にしまいこむ。
こういう季節にぴったりな香りはやはり、どことなく
雨の空気を漂わせている。
Fluer de Lianeは、まさにそんな香り。
シュッとスプレイすると、目の前に水辺の光景が現れる。
流れる清らかな水ではなく、青く陽気な海辺でもない。
鬱蒼と生い茂った樹々に囲まれた、深い碧色の湖の岸辺。
水面には真っ白い熱帯睡蓮が浮かんでいる。
空気は湿ってひんやりと肌に張り付くよう。
やがてそれは幻のように消えてゆき、
薄暗いジャングルを思わせる香りへ移ろう。
蔓草と柔らかい下草。足下の白い花の茎をポキリと折ってみる。
フリージアのような瑞々しさと、したたる緑の鮮烈な匂い。
頭上に茂った葉から、熱帯の雨の雫がぽつぽつ落ちてくる。
この香りは、昔愛用していたある香水の匂いを思い出させる。
Calvin KleinのESCAPE。
Fleur de LianeとESCAPEは、よく似たアクア・ノートの香りで始まる。
このアクア・ノートは瓜系のフルーツの匂いを連想させる。
海辺でスイカ割りをしたことのある人なら、潮風とスイカの入り交じった、
甘くて青くてしょっぱい夏の気分を思い出すだろう。
ただ、ESCAPEが1990年代らしいパワフルなムスクとホワイト・フラワーの、
あくまでも明るい人工の楽園のイメージなのに比べ、
Fleur de Lianeは、ずっとナチュラルで程よく薄暗く、内省的な印象を与える。
こちらは調香師がパナマ諸島を旅して感銘を受けた熱帯雨林のイメージの
スケッチだという。
http://www.artisanparfumeur.jp/store/fragrance/collection/fleurdeliane.html
どちらも楽園への逃避行がテーマのようだが、この違い。
時代の流れなのかもしれない。
写真2枚目と3枚目はESCAPE MANのイメージフォト。
1995年のもので、女性のモデルは若き日のミラ・ジョヴォヴィッチ。
…バイオ・ハザードシリーズ出演よりずっと以前のもの。
撮影はセレブリティのポートレイトで有名なハーブ・リッツ。
TVCMもあります。すっごいエロティックw
こんなの子供には見せられません(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=Ma8a5u3pfHQ&feature=related
…ミラは綺麗だけれども、相手の男性モデルはちょっと日本人的には???かもw
そしてこの構図といいコンセプトといい、’98年の『SEXできれいになる!』
というセンセーショナルなananの、キムラの写真によく似ていませんか?
preparation parfumee
2012年5月17日 香り
香りを感じたときどんな感覚が刺激されるか。
例えば甘いグルマン系ならまんまお菓子を連想するし、
オーガンジーやカシミアなど手触りのよい布の感触を
思い出すものもあれば、
ジャスミンや薔薇などの花の姿そのままが
思い浮かぶこともある。
子供の頃こっそり覗いた母の鏡台の抽き出しや、
懐かしいような化粧品の匂いを思い出したり、
図書室の古い本の匂いや、京都の寺院で嗅いだお香の匂いを
思い出したりもする。
時には、頭の中に鮮明な映像を結ぶ香りがある。
preparation pafumee。
フランスの著名なインテリアデザイナー、アンドレ・プットマンが
女性調香師オリヴィア・ジャコベッティに作らせた香り。
「プットマンは彼女に、
『男性も女性も、子供でも使える、フレッシュで軽い香り』にしたいと伝え、
ジャコベッティは見事にそれを実現した」
…と紹介文にあります。
香りは嗅いでみなければわからない。
百聞は一嗅ぎにしかず(笑)
とりあえずアメリカのネットショップからサンプルを送ってもらいました。
小さな0.7mlのガラスチューブ。
プラスティックのスクリュー・キャップを外し、手首にのせて鼻を近づける。
その瞬間、脳内にくっきりと映像が浮かびました。
クローバーの花が咲く柔らかい緑の草原がしっとりと露に濡れているような。
それから、しとしと霧雨の降る薄暗い林の中、ところどころ柔らかい光が
差し込んでいる光景。
ちょうど先日奥多摩で体験した、雨降りの中の樹木の、
静かで生命力を感じさせる匂いを思い出しました。
香り自体は強い主張もなく、仄かに立ち上る、いわゆるスキン・セントと呼ばれる
肌そのものが香るような匂い立ちをするタイプの香水なのですが、
ごくシンプルで静かに思える香りが、必ずしも退屈とは限らない。
オリヴィア・ジャコベッティの香りを何本か所有していますが、
どれも一言で「良い香り」とは片付けられない捻った奥深さがあります。
個人的には分かりやすい「良い香り」よりも、嗅覚以外の感覚と結びつくもの…、
特に映像が浮かぶような香りに強く惹き付けられます。
彼女以外にもう一人、エルメスの専属調香師ジャン・クロード・エレナの香水の、
いくつかはとても映像的で、私にとっては単なる<香水>以上の大好きな匂いです。
preparation parfumee
香りの成分は
「グレイ・ペッパー、漂流木、睡蓮、コリアンダーの葉」とあります。
漂流木とは長い年月海上をさまよって海岸に打ち上げられた木のことだとか。
もちろん、グレイ・ペッパーも漂流木もあくまでも<香りのイメージ>で、
実際はいくつもの香料を混ぜ合わせて作ったものと思われます。
写真は250ml(!)の大瓶と30mlのスプレイボトル。
さすがにインテリア・デザイナーの香りとあって、シンプルで素敵。
例えば甘いグルマン系ならまんまお菓子を連想するし、
オーガンジーやカシミアなど手触りのよい布の感触を
思い出すものもあれば、
ジャスミンや薔薇などの花の姿そのままが
思い浮かぶこともある。
子供の頃こっそり覗いた母の鏡台の抽き出しや、
懐かしいような化粧品の匂いを思い出したり、
図書室の古い本の匂いや、京都の寺院で嗅いだお香の匂いを
思い出したりもする。
時には、頭の中に鮮明な映像を結ぶ香りがある。
preparation pafumee。
フランスの著名なインテリアデザイナー、アンドレ・プットマンが
女性調香師オリヴィア・ジャコベッティに作らせた香り。
「プットマンは彼女に、
『男性も女性も、子供でも使える、フレッシュで軽い香り』にしたいと伝え、
ジャコベッティは見事にそれを実現した」
…と紹介文にあります。
香りは嗅いでみなければわからない。
百聞は一嗅ぎにしかず(笑)
とりあえずアメリカのネットショップからサンプルを送ってもらいました。
小さな0.7mlのガラスチューブ。
プラスティックのスクリュー・キャップを外し、手首にのせて鼻を近づける。
その瞬間、脳内にくっきりと映像が浮かびました。
クローバーの花が咲く柔らかい緑の草原がしっとりと露に濡れているような。
それから、しとしと霧雨の降る薄暗い林の中、ところどころ柔らかい光が
差し込んでいる光景。
ちょうど先日奥多摩で体験した、雨降りの中の樹木の、
静かで生命力を感じさせる匂いを思い出しました。
香り自体は強い主張もなく、仄かに立ち上る、いわゆるスキン・セントと呼ばれる
肌そのものが香るような匂い立ちをするタイプの香水なのですが、
ごくシンプルで静かに思える香りが、必ずしも退屈とは限らない。
オリヴィア・ジャコベッティの香りを何本か所有していますが、
どれも一言で「良い香り」とは片付けられない捻った奥深さがあります。
個人的には分かりやすい「良い香り」よりも、嗅覚以外の感覚と結びつくもの…、
特に映像が浮かぶような香りに強く惹き付けられます。
彼女以外にもう一人、エルメスの専属調香師ジャン・クロード・エレナの香水の、
いくつかはとても映像的で、私にとっては単なる<香水>以上の大好きな匂いです。
preparation parfumee
香りの成分は
「グレイ・ペッパー、漂流木、睡蓮、コリアンダーの葉」とあります。
漂流木とは長い年月海上をさまよって海岸に打ち上げられた木のことだとか。
もちろん、グレイ・ペッパーも漂流木もあくまでも<香りのイメージ>で、
実際はいくつもの香料を混ぜ合わせて作ったものと思われます。
写真は250ml(!)の大瓶と30mlのスプレイボトル。
さすがにインテリア・デザイナーの香りとあって、シンプルで素敵。
INDOCHINE parfumerie generale no.25
2012年1月13日 香り
ある方のご好意でこの香りのサンプルを譲っていただいた。
最初にスプレイしたときの感覚が忘れられない。
スーッと一瞬気が遠くなるような感じがして、
記憶の中の『ある瞬間』にひっぱりこまれそうになった。
時々こんな体験をする。
香りの力は不思議で、それを感じているのは私の鼻だけなのに、
視覚や触覚まで刺激され、ほんの短い間だけど、トリップしてしまうのだ。
まさに白昼夢。
あの『ある瞬間』は何だったんだろう?
ネットで注文したLuckyscentから先日香りが届いた。
黒と淡いたまごいろのシックな外箱。
中にはマットな質感の真っ黒な箱が入っていて、蓋を開くと黒一色の中に
端正なスクエアのボトルが納まっている。
やや緊張しながら手に取り、手首に向けてシュッとスプレイしてみた。
挽きたての黒胡椒のような爽やかさとヒノキのような木の匂いが、
乾いたバニラビーンのような、深みのある甘さと絡み合って立ち昇る。
またスーッとどこかへ引き戻されるような感覚。
なんだろうこれ...。
じーっと嗅いでいるうちに思い出した。
本の匂いだ。
それも図書館で古くて重い本を開いたときの、あの匂い。
年月を経て少し黄色くなったページ。
乾いてかさかさした紙の手触り。
窓から差し込んでくる光や並んだ本棚の木の匂いまで浮かんできた。
とはいえ古い本の匂いそのもの、というのは違う。
所謂「香水っぽい香り」ではないけれど、上品で奥深い木とスパイスの、素晴しい匂いだ。
それをなぜ「古い本の匂い」と感じたのか?
たぶん私が『ある瞬間』に感じた空気の匂いと、この香りの中のどれかの成分の
醸しだす雰囲気とが一致した、ということだろう。
Indochineはフランス語でインドシナ。
調香師のピエール・ギョームは、かつてフランスの植民地だったインドネシアの、
1920年代のセピア色の写真からイマジネーションを得てこの香りを創りだした。
古い写真が引き起こすノスタルジー。
ということはこの香りが私に引き起こした作用は、調香師の狙い通りといえるのかも。
『ある瞬間』はまさに過去の記憶、ノスタルジーに違いないから。
香りの成分は
「シャムのベンゾイン」「カンボジアの胡椒」「セイロンのカルダモン」「ビルマの蜂蜜」
...だそう。
参考
↓
http://www.parfumerie-generale.com/uk/1pg-nouveaute.php?ref=PG25&id_rubrique=1
最初にスプレイしたときの感覚が忘れられない。
スーッと一瞬気が遠くなるような感じがして、
記憶の中の『ある瞬間』にひっぱりこまれそうになった。
時々こんな体験をする。
香りの力は不思議で、それを感じているのは私の鼻だけなのに、
視覚や触覚まで刺激され、ほんの短い間だけど、トリップしてしまうのだ。
まさに白昼夢。
あの『ある瞬間』は何だったんだろう?
ネットで注文したLuckyscentから先日香りが届いた。
黒と淡いたまごいろのシックな外箱。
中にはマットな質感の真っ黒な箱が入っていて、蓋を開くと黒一色の中に
端正なスクエアのボトルが納まっている。
やや緊張しながら手に取り、手首に向けてシュッとスプレイしてみた。
挽きたての黒胡椒のような爽やかさとヒノキのような木の匂いが、
乾いたバニラビーンのような、深みのある甘さと絡み合って立ち昇る。
またスーッとどこかへ引き戻されるような感覚。
なんだろうこれ...。
じーっと嗅いでいるうちに思い出した。
本の匂いだ。
それも図書館で古くて重い本を開いたときの、あの匂い。
年月を経て少し黄色くなったページ。
乾いてかさかさした紙の手触り。
窓から差し込んでくる光や並んだ本棚の木の匂いまで浮かんできた。
とはいえ古い本の匂いそのもの、というのは違う。
所謂「香水っぽい香り」ではないけれど、上品で奥深い木とスパイスの、素晴しい匂いだ。
それをなぜ「古い本の匂い」と感じたのか?
たぶん私が『ある瞬間』に感じた空気の匂いと、この香りの中のどれかの成分の
醸しだす雰囲気とが一致した、ということだろう。
Indochineはフランス語でインドシナ。
調香師のピエール・ギョームは、かつてフランスの植民地だったインドネシアの、
1920年代のセピア色の写真からイマジネーションを得てこの香りを創りだした。
古い写真が引き起こすノスタルジー。
ということはこの香りが私に引き起こした作用は、調香師の狙い通りといえるのかも。
『ある瞬間』はまさに過去の記憶、ノスタルジーに違いないから。
香りの成分は
「シャムのベンゾイン」「カンボジアの胡椒」「セイロンのカルダモン」「ビルマの蜂蜜」
...だそう。
参考
↓
http://www.parfumerie-generale.com/uk/1pg-nouveaute.php?ref=PG25&id_rubrique=1
en passant~通りすがり。
2011年12月18日 香り
また日記落ちてたんだな(´д`;)しかも22日もw
昨日は新宿でkonynonちゃんと二人オフ会。
台湾料理を食す!のが目的だったのですが、
新宿はほぼ初めてという彼女を無理矢理ひっぱって
伊勢丹で香水クルーズへ。
メンズ館と本館に分かれているのですが、
メンズ館は結構マニアックな香りがあるのです。
セルジュ・ルタンス、フレデリック・マル、
サンタマリア・ノヴェッラ、辺りはニッチフレグランスの中でも有名所でしょうか。
konynonちゃんは香水っぽくない香りがお好きなようで、フレデリック・マルの
en passantがお気に入りでした。
HP
↓
http://www.fredericmalle.com/main.cfm#!/scents/?sub=76&subsub=86
ほんのりリラの香りのする、瑞々しいグリーンフローラル。
この香りを嗅ぐと、花屋の店先に立ったときの、あの独特の空気を思い出す。
フリージアや薔薇、百合...その他様々な儚い花たちの匂いと、葉や茎の切り口から発する
生々しい青味。
奥にある冷蔵ケースから漏れるひんやりした冷気。
en passant=通りすがり。
儚くも生々しい香りに、そんな名前をつけた調香師のセンス。
調香師はオリヴィア・ジャコベッティ。
最後は鼻がおかしくなるくらいいろんな香りを嗅いだのですが、購入はせず。
ニンニクと八角と紹興酒の匂いの充満した台湾料理店のカウンターで、
ときどきふっと花屋の香りが漂うのは不思議な感覚でした。
でも、昔花屋さんでアルバイトしていたという背の高い彼女に、
en passantはよく似合っていた。
香水というよりも、まるでその一部のように。
昨日は新宿でkonynonちゃんと二人オフ会。
台湾料理を食す!のが目的だったのですが、
新宿はほぼ初めてという彼女を無理矢理ひっぱって
伊勢丹で香水クルーズへ。
メンズ館と本館に分かれているのですが、
メンズ館は結構マニアックな香りがあるのです。
セルジュ・ルタンス、フレデリック・マル、
サンタマリア・ノヴェッラ、辺りはニッチフレグランスの中でも有名所でしょうか。
konynonちゃんは香水っぽくない香りがお好きなようで、フレデリック・マルの
en passantがお気に入りでした。
HP
↓
http://www.fredericmalle.com/main.cfm#!/scents/?sub=76&subsub=86
ほんのりリラの香りのする、瑞々しいグリーンフローラル。
この香りを嗅ぐと、花屋の店先に立ったときの、あの独特の空気を思い出す。
フリージアや薔薇、百合...その他様々な儚い花たちの匂いと、葉や茎の切り口から発する
生々しい青味。
奥にある冷蔵ケースから漏れるひんやりした冷気。
en passant=通りすがり。
儚くも生々しい香りに、そんな名前をつけた調香師のセンス。
調香師はオリヴィア・ジャコベッティ。
最後は鼻がおかしくなるくらいいろんな香りを嗅いだのですが、購入はせず。
ニンニクと八角と紹興酒の匂いの充満した台湾料理店のカウンターで、
ときどきふっと花屋の香りが漂うのは不思議な感覚でした。
でも、昔花屋さんでアルバイトしていたという背の高い彼女に、
en passantはよく似合っていた。
香水というよりも、まるでその一部のように。
林檎の美味しい季節であります。
先日真っ赤な紅玉で焼き林檎を作った。
芯をくりぬいてバターとお砂糖とレーズンを詰めて
白ワインをかけてオーブンで焼く。
焦げたバターとお砂糖の香ばしいカラメルと林檎の甘酸っぱさ。
あつあつにバニラアイスを添えて食べる。
ツレとムスコはこれが大好きで、紅玉を見つけると催促する。
今日気付いたらジャムがなくなっていたので、林檎4個をお砂糖で煮た。
林檎を煮る匂いを嗅ぐとオレンジ色の夕焼けを連想する。
部屋の中に暖かくて甘い匂いが充満して、これも幸せになる。
写真は王林。
所謂アップルグリーンから熟すとイエローになる。
香りが素晴しいのです。
こうやって木の器にならべ、テーブルの上に置いておくと部屋中に香りが漂う。
フルーティだけどなぜか百合の花の清々しさや、クローブ(丁子)のような
スパイシーさも感じる。
この香りをいっぱいに吸い込むと、ああ・・・もうすぐ冬がくるんだなぁと実感する。
先日真っ赤な紅玉で焼き林檎を作った。
芯をくりぬいてバターとお砂糖とレーズンを詰めて
白ワインをかけてオーブンで焼く。
焦げたバターとお砂糖の香ばしいカラメルと林檎の甘酸っぱさ。
あつあつにバニラアイスを添えて食べる。
ツレとムスコはこれが大好きで、紅玉を見つけると催促する。
今日気付いたらジャムがなくなっていたので、林檎4個をお砂糖で煮た。
林檎を煮る匂いを嗅ぐとオレンジ色の夕焼けを連想する。
部屋の中に暖かくて甘い匂いが充満して、これも幸せになる。
写真は王林。
所謂アップルグリーンから熟すとイエローになる。
香りが素晴しいのです。
こうやって木の器にならべ、テーブルの上に置いておくと部屋中に香りが漂う。
フルーティだけどなぜか百合の花の清々しさや、クローブ(丁子)のような
スパイシーさも感じる。
この香りをいっぱいに吸い込むと、ああ・・・もうすぐ冬がくるんだなぁと実感する。
昨日久々に買い物に出かけた。
よく行くリサイクルショップにマフラーやストールを無造作に引っ掛けて売ってる棚があり、
なんとなく見ていたらくすんだミルク色に目がいった。
手にとって広げてみると、ごく薄いガーゼのように繊細な
カシミアのストールだった。
あの、ふんわりして軽くて独特のヌメリのある繊細な手触り。
人の素肌の柔かさにも似て、どことなくエロティックだったりする←どこまでも変態w
この肌触りをヒントに作られた香水がある。
DONNA KARANのCASHMERE MIST。(写真参照)
構築的な不思議な形のすりガラスのボトル。
スプレイすると、まずシトラスやスズラン系のフレッシュな香りが広がる。
10分もすると、ジャスミンのまったりした甘いフローラルと温もりのあるサンダルウッドが
ふわふわ漂いはじめる。
アメリカのブランドらしい石鹸っぽいムスクとヴァニラも感じるけれど、
割と控えめで気にならない。
最初この香りを手に入れたのは夏だった。
纏ってみると、ベースの石鹸っぽさが妙に強く出てしまい、なんとなく引き出しの奥に
仕舞ったままになっていた。
朝晩ぐっと気温が下がって空気が乾燥しはじめた頃、ふと思い出してスプレイしてみる。
瞬間、極薄いミルク色の霧のような柔かい感触が広がってふんわり包み込まれた感じがした。
その日はコットンの白いシャツとジーンズで過したけれど、
ふとした拍子に立ち昇る匂いを感じるたび、なんとなく幸せになった。
なるほど。
カシミア・ミストの名前の通りだな。
この香りは纏う季節を厳密に選ぶ。
欧米の湿気の少ない気候ならきっと、日本よりずっと長い期間楽しめるだろうな。
500円という格安のお値段でリサイクルショップから連れて帰ったストール。
さっそく手洗いしてみたら、くすみがすっかりとれて、微かにイエローがかった
ミルク色に生まれ変わった。
羊の毛のまんまの色。
くるくるっと首に巻いてみたら、ふんわり軽くてしっとり滑らかで、
ああ...CASHMERE MISTの肌触りだな、と思った。
よく行くリサイクルショップにマフラーやストールを無造作に引っ掛けて売ってる棚があり、
なんとなく見ていたらくすんだミルク色に目がいった。
手にとって広げてみると、ごく薄いガーゼのように繊細な
カシミアのストールだった。
あの、ふんわりして軽くて独特のヌメリのある繊細な手触り。
人の素肌の柔かさにも似て、どことなくエロティックだったりする←どこまでも変態w
この肌触りをヒントに作られた香水がある。
DONNA KARANのCASHMERE MIST。(写真参照)
構築的な不思議な形のすりガラスのボトル。
スプレイすると、まずシトラスやスズラン系のフレッシュな香りが広がる。
10分もすると、ジャスミンのまったりした甘いフローラルと温もりのあるサンダルウッドが
ふわふわ漂いはじめる。
アメリカのブランドらしい石鹸っぽいムスクとヴァニラも感じるけれど、
割と控えめで気にならない。
最初この香りを手に入れたのは夏だった。
纏ってみると、ベースの石鹸っぽさが妙に強く出てしまい、なんとなく引き出しの奥に
仕舞ったままになっていた。
朝晩ぐっと気温が下がって空気が乾燥しはじめた頃、ふと思い出してスプレイしてみる。
瞬間、極薄いミルク色の霧のような柔かい感触が広がってふんわり包み込まれた感じがした。
その日はコットンの白いシャツとジーンズで過したけれど、
ふとした拍子に立ち昇る匂いを感じるたび、なんとなく幸せになった。
なるほど。
カシミア・ミストの名前の通りだな。
この香りは纏う季節を厳密に選ぶ。
欧米の湿気の少ない気候ならきっと、日本よりずっと長い期間楽しめるだろうな。
500円という格安のお値段でリサイクルショップから連れて帰ったストール。
さっそく手洗いしてみたら、くすみがすっかりとれて、微かにイエローがかった
ミルク色に生まれ変わった。
羊の毛のまんまの色。
くるくるっと首に巻いてみたら、ふんわり軽くてしっとり滑らかで、
ああ...CASHMERE MISTの肌触りだな、と思った。
今日は風があるけど空気がカラッとして気温もちょうどよく最高に気持ちがいい。
年に何回か、春と秋に巡ってくるこんな日は無意味に幸せになります。
自転車で走ってみると風にのってあちこちから金木犀の香り。
匂いにもし色をつけるならば、やっぱりオレンジがかった黄色ですね。
金木犀の香水をいくつか試しましたが、爽やかな空気の中を漂う香りは格別です。
薔薇の香りもそうなんだけど、ああ・・・この香りは素晴しい!というのは、
その周りの空気の温度や花の茎や葉の匂いや、微かな土の匂いまでをもひっくるめての
感覚ではないだろうか?
厳密に言うと<〇〇の香り>と感じるものの実体は、極微量の化学物質の混合物。
だから、ちょっとした変化で感じ方が異なってくるのは当たり前なのかもしれません。
嗅覚って抽象的な感覚だと思う。
視覚と違って具体的に説明しにくく、鼻で感じた香りを言葉に置き換えようとすると、
他人には通じにくい単語の羅列になりがちで。
自分の脳内でイメージしたそのままが、きちんと伝わっている気がしない。
それは、香りの感じ方の個人差が大きいってのも一因だろう。
例えば、冬の焚き火の匂い。
子供の頃、落ち葉や枝をかき集めて、火をおこして暖まった記憶のある自分には、
懐かしくて暖かく、心やすらぐ匂いに感じる。
煙の匂いすら悪くない。
しかし人によっては不愉快な悪臭と化してしまう。
何を「よい匂い」と感じるかは、生い立ちや記憶によって全く違ってくるようだ。
・・・苦手な匂いの一つが実は『シャンプーっぽい香り』なんです。
今日も自転車をこいでたら、妙に安っぽいホワイトムスクとローズにベリーが混ざったような
匂いが流れてきて。
5mくらい先をやはり自転車で走ってたロングヘアの女性の匂いだったんですよね・・・。
意外とこの匂い、好感度高いらしい。
電車の中でもよく感じます。
大抵肌からでなく髪から匂ってるので、シャンプーかトリートメント剤の匂いだと思う。
この匂いを嗅ぐとなぜか舌先に薬っぽい苦味を感じるのでダメなんです。
中央線はいつも満員なので仕方ないんだけど・・・。
でも相手にしてみたら、正体不明なお香や樹木やらの匂いを漂わせた自分は、
なんかヘンな匂いの人かもしれないですね。
年に何回か、春と秋に巡ってくるこんな日は無意味に幸せになります。
自転車で走ってみると風にのってあちこちから金木犀の香り。
匂いにもし色をつけるならば、やっぱりオレンジがかった黄色ですね。
金木犀の香水をいくつか試しましたが、爽やかな空気の中を漂う香りは格別です。
薔薇の香りもそうなんだけど、ああ・・・この香りは素晴しい!というのは、
その周りの空気の温度や花の茎や葉の匂いや、微かな土の匂いまでをもひっくるめての
感覚ではないだろうか?
厳密に言うと<〇〇の香り>と感じるものの実体は、極微量の化学物質の混合物。
だから、ちょっとした変化で感じ方が異なってくるのは当たり前なのかもしれません。
嗅覚って抽象的な感覚だと思う。
視覚と違って具体的に説明しにくく、鼻で感じた香りを言葉に置き換えようとすると、
他人には通じにくい単語の羅列になりがちで。
自分の脳内でイメージしたそのままが、きちんと伝わっている気がしない。
それは、香りの感じ方の個人差が大きいってのも一因だろう。
例えば、冬の焚き火の匂い。
子供の頃、落ち葉や枝をかき集めて、火をおこして暖まった記憶のある自分には、
懐かしくて暖かく、心やすらぐ匂いに感じる。
煙の匂いすら悪くない。
しかし人によっては不愉快な悪臭と化してしまう。
何を「よい匂い」と感じるかは、生い立ちや記憶によって全く違ってくるようだ。
・・・苦手な匂いの一つが実は『シャンプーっぽい香り』なんです。
今日も自転車をこいでたら、妙に安っぽいホワイトムスクとローズにベリーが混ざったような
匂いが流れてきて。
5mくらい先をやはり自転車で走ってたロングヘアの女性の匂いだったんですよね・・・。
意外とこの匂い、好感度高いらしい。
電車の中でもよく感じます。
大抵肌からでなく髪から匂ってるので、シャンプーかトリートメント剤の匂いだと思う。
この匂いを嗅ぐとなぜか舌先に薬っぽい苦味を感じるのでダメなんです。
中央線はいつも満員なので仕方ないんだけど・・・。
でも相手にしてみたら、正体不明なお香や樹木やらの匂いを漂わせた自分は、
なんかヘンな匂いの人かもしれないですね。
BLEU DE CHANEL ・・・本日二つ目。(そして追記あり)
2011年8月15日 香りhttp://www.youtube.com/watch?v=oG-nnDlnWrA
CMがめちゃめちゃカッコイイですぅ(人´∀`).☆.。.:*・゚
ギャスパー・ウリエル×マーティン・スコセッシ。
香りはシャネルらしいスタイリッシュさでブルガリ・プールオムよりメンズ寄りで、
ややmarin/ozoneノートっぽい。
こういうCM、日本ではなかなかないですよね。
海外の香水のCMって素敵なものが多いんだよなぁ。
追記)
8/16の14時(日本時間)からネット中継、キムラin Beijing。
仕事だな・・・。
諦めて明後日のWS録画します!
CMがめちゃめちゃカッコイイですぅ(人´∀`).☆.。.:*・゚
ギャスパー・ウリエル×マーティン・スコセッシ。
香りはシャネルらしいスタイリッシュさでブルガリ・プールオムよりメンズ寄りで、
ややmarin/ozoneノートっぽい。
こういうCM、日本ではなかなかないですよね。
海外の香水のCMって素敵なものが多いんだよなぁ。
追記)
8/16の14時(日本時間)からネット中継、キムラin Beijing。
仕事だな・・・。
諦めて明後日のWS録画します!
今日の東京はもの凄く暑いです・・・・。
クーラー無しで窓全開+扇風機で涼をとってますが
吹いてくる風が既に熱い!
フェーン現象だろうか。
植物は元気ですね。
人間と違い光合成する彼らにとって梅雨の晴れ間は
エネルギー補充の貴重な時間。
強風にもめげず葉をいっぱいに広げて貪欲に活動しています。
一見モノ言わぬ自己主張の少ない彼らですが、結構したたかかも。
そんな中、自転車をこいでるとどこからともなく甘くてうっとりする香りが。
クチナシが咲いてました。
写真のは一重咲きです。
クチナシはその姿にもひんやりした触感にも、またその香りにも、どことなくほの暗い
エロスが漂っているような気がします。
同じ印象の花というと、ジャスミンやみかんの花(オレンジフラワー)かな。
どれも白い色をして花弁が割と肉厚ですよね。
これらの花には<インドール>という成分が微量含まれていて、
それがあの独特の陶酔させるような印象を与えるようです。
で。この<インドール>は濃度が高いとまさにウ〇チのニオイなのですw
悪臭の代名詞で皆が大ッキライな〇ンチと同じ匂いの成分が、
匙加減であの陶酔感を生み出す。
すばらしいと思いませんか?
人智を超えた自然の企みにはいつも興奮させられます。
一瓶30000円近くするゲランの香水Jicky(ジッキー)を初めて嗅いだとき、
すばらしく複雑な芳香の裏にほんのり見え隠れするウ〇チ臭にビックリしました。
これは調合されたジャスミンの仕業だそうです。
肌に乗せてしまえばハーブやバニラやオポポナクスに覆われて、
香りに深みを与える程度にしか感じられないのがまた絶妙で感動しました。
さて。
昨日久々に友だちと新宿でお昼を食べて、彼女がLUSHで石鹸を買うというので、
お店に行きました。
知ってる人はわかると思いますが、店頭に並んだ石鹸の匂いが強烈で
少し離れていても「あ。近くにLUSHがあるな!」ってわかるようなお店です。
ここのカウンターでフレグランスオイルのサンプル(1ml位)を390円で売ってました。
その中の「LUST」という香りは「こ、これは!!」と思う位衝撃的です。
早速友だちに嗅がせてみました。匂いに敏感で、香水は使わない人です。
彼女は嗅いだ瞬間顔をしかめ、サンプルを指差して口をパクパクさせました。
店を出たあと「今の匂い、どうだった?」と訊ねると
「う~ん・・・こんなことお店ではいえなかったけど、ウ〇チの匂いがした!信じられないわ!」
と答えました。
「LUST」はジャスミンを軸にした、インドール臭満開の香りでした。
あそこまであからさまなのは私も初めてかもしれません・・・。
説明には<とってもセクシーな香り>と書いてあったけど(;´∀`)
本店のあるロンドンでは好まれるのでしょうか?
どう考えても日本人ウケはしなさそうですがw
(個人的にはキライじゃーありません。つけたいとは思いませんがw)
ちなみに「LUST」とは強い欲望、強烈な熱情、または性欲とか肉欲という意味です。
クーラー無しで窓全開+扇風機で涼をとってますが
吹いてくる風が既に熱い!
フェーン現象だろうか。
植物は元気ですね。
人間と違い光合成する彼らにとって梅雨の晴れ間は
エネルギー補充の貴重な時間。
強風にもめげず葉をいっぱいに広げて貪欲に活動しています。
一見モノ言わぬ自己主張の少ない彼らですが、結構したたかかも。
そんな中、自転車をこいでるとどこからともなく甘くてうっとりする香りが。
クチナシが咲いてました。
写真のは一重咲きです。
クチナシはその姿にもひんやりした触感にも、またその香りにも、どことなくほの暗い
エロスが漂っているような気がします。
同じ印象の花というと、ジャスミンやみかんの花(オレンジフラワー)かな。
どれも白い色をして花弁が割と肉厚ですよね。
これらの花には<インドール>という成分が微量含まれていて、
それがあの独特の陶酔させるような印象を与えるようです。
で。この<インドール>は濃度が高いとまさにウ〇チのニオイなのですw
悪臭の代名詞で皆が大ッキライな〇ンチと同じ匂いの成分が、
匙加減であの陶酔感を生み出す。
すばらしいと思いませんか?
人智を超えた自然の企みにはいつも興奮させられます。
一瓶30000円近くするゲランの香水Jicky(ジッキー)を初めて嗅いだとき、
すばらしく複雑な芳香の裏にほんのり見え隠れするウ〇チ臭にビックリしました。
これは調合されたジャスミンの仕業だそうです。
肌に乗せてしまえばハーブやバニラやオポポナクスに覆われて、
香りに深みを与える程度にしか感じられないのがまた絶妙で感動しました。
さて。
昨日久々に友だちと新宿でお昼を食べて、彼女がLUSHで石鹸を買うというので、
お店に行きました。
知ってる人はわかると思いますが、店頭に並んだ石鹸の匂いが強烈で
少し離れていても「あ。近くにLUSHがあるな!」ってわかるようなお店です。
ここのカウンターでフレグランスオイルのサンプル(1ml位)を390円で売ってました。
その中の「LUST」という香りは「こ、これは!!」と思う位衝撃的です。
早速友だちに嗅がせてみました。匂いに敏感で、香水は使わない人です。
彼女は嗅いだ瞬間顔をしかめ、サンプルを指差して口をパクパクさせました。
店を出たあと「今の匂い、どうだった?」と訊ねると
「う~ん・・・こんなことお店ではいえなかったけど、ウ〇チの匂いがした!信じられないわ!」
と答えました。
「LUST」はジャスミンを軸にした、インドール臭満開の香りでした。
あそこまであからさまなのは私も初めてかもしれません・・・。
説明には<とってもセクシーな香り>と書いてあったけど(;´∀`)
本店のあるロンドンでは好まれるのでしょうか?
どう考えても日本人ウケはしなさそうですがw
(個人的にはキライじゃーありません。つけたいとは思いませんがw)
ちなみに「LUST」とは強い欲望、強烈な熱情、または性欲とか肉欲という意味です。
SAMSARA(サムサラ)
サンスクリット語(インドの古い言語)で『輪廻(転生)』
の意味があるんだそうです。
フランスの老舗ゲランの香り。
30代までゲランの香水には全く興味がありませんでした。
「複雑怪奇で威圧的でブルジョアっぽくて古臭い」印象で。
パリに住んでる香水マニアの知人が言うには
「ゲランは特別。ブティックの店員もエラソーだし、庶民には敷居が高いよ。」
・・・ということで、庶民と結婚した彼女には無縁のお店だったらしい。
今はどうだかわかりませんが、ほんの10年前までのパリは東京とは全く違う、
階層分けがはっきりした社会だったんですね。
そんなこんなで、生まれも育ちも一般庶民の自分はなーんとなく
「けっ!たかが香水で気取るんじゃねぇ!!」みたいな妙な反発心が(笑)
でもたまたまヤフオクで昔のJicky(ジッキー)のパルファムを手に入れ、ラベンダー、バニラ、
オポポナックスとトンカビーンにジャスミンの入り混じった、
甘く渋く中性的なのにとってもエロティックな匂いにうっとりし、
次にShalimar(シャリマー)に魅了され、つい最近手を出したのがSAMSARAです。
『輪廻転生』の名前を持つ香水なんて、それだけで魅力的じゃないですか?
シュッとプッシュするとフレッシュでビターなベルガモットの香り。
その後から満開の真っ白いジャスミンと甘い白檀がふんわりと立ち昇ります。
それはまるで、極薄手の白いカシミアの軽くて柔かいストールに包まれる感触。
インドの手織り布、カディ・コットンの素朴で優しい手触りも思い出します。
滑らかさにうっとりしていると、バニラがゆっくりゆっくり広がります。
肌にベタッとはりついたりせず、周囲にふわふわと漂う様は羽衣のようでもあり。
日によって少し甘すぎたり重く感じることもありますが、
体調と香りがピタリとシンクロすると、それはもう至福の心地よさ。
どこか包み込むような大らかさもある香りは、色っぽくはあるけれど
母性的な雰囲気も感じさせてくれて、心が穏やかになります。
『輪廻転生』は、生=苦と考える仏教思想によると<苦のサークル>的な意味合いがあり
本来歓迎されるべきものではないみたいですが(笑)
この香りはどちらかというと・・・解脱とか苦痛からの癒しを暗示してる気がします。
または、離れても来世で再び出会う人たちの運命の暗示とか・・・。
印象的な香りは一度すれ違っただけの人・そのシチュエーションを
くっきりと呼び覚ますほどの力がありますから。
さて。
この香り、結構男性でも使ってる人がいるみたいなんですけど。
似合う男の人って一体どんな感じだろう。
ミステリアスで柔かい雰囲気を漂わせた人ならぴったりかも?
サンスクリット語(インドの古い言語)で『輪廻(転生)』
の意味があるんだそうです。
フランスの老舗ゲランの香り。
30代までゲランの香水には全く興味がありませんでした。
「複雑怪奇で威圧的でブルジョアっぽくて古臭い」印象で。
パリに住んでる香水マニアの知人が言うには
「ゲランは特別。ブティックの店員もエラソーだし、庶民には敷居が高いよ。」
・・・ということで、庶民と結婚した彼女には無縁のお店だったらしい。
今はどうだかわかりませんが、ほんの10年前までのパリは東京とは全く違う、
階層分けがはっきりした社会だったんですね。
そんなこんなで、生まれも育ちも一般庶民の自分はなーんとなく
「けっ!たかが香水で気取るんじゃねぇ!!」みたいな妙な反発心が(笑)
でもたまたまヤフオクで昔のJicky(ジッキー)のパルファムを手に入れ、ラベンダー、バニラ、
オポポナックスとトンカビーンにジャスミンの入り混じった、
甘く渋く中性的なのにとってもエロティックな匂いにうっとりし、
次にShalimar(シャリマー)に魅了され、つい最近手を出したのがSAMSARAです。
『輪廻転生』の名前を持つ香水なんて、それだけで魅力的じゃないですか?
シュッとプッシュするとフレッシュでビターなベルガモットの香り。
その後から満開の真っ白いジャスミンと甘い白檀がふんわりと立ち昇ります。
それはまるで、極薄手の白いカシミアの軽くて柔かいストールに包まれる感触。
インドの手織り布、カディ・コットンの素朴で優しい手触りも思い出します。
滑らかさにうっとりしていると、バニラがゆっくりゆっくり広がります。
肌にベタッとはりついたりせず、周囲にふわふわと漂う様は羽衣のようでもあり。
日によって少し甘すぎたり重く感じることもありますが、
体調と香りがピタリとシンクロすると、それはもう至福の心地よさ。
どこか包み込むような大らかさもある香りは、色っぽくはあるけれど
母性的な雰囲気も感じさせてくれて、心が穏やかになります。
『輪廻転生』は、生=苦と考える仏教思想によると<苦のサークル>的な意味合いがあり
本来歓迎されるべきものではないみたいですが(笑)
この香りはどちらかというと・・・解脱とか苦痛からの癒しを暗示してる気がします。
または、離れても来世で再び出会う人たちの運命の暗示とか・・・。
印象的な香りは一度すれ違っただけの人・そのシチュエーションを
くっきりと呼び覚ますほどの力がありますから。
さて。
この香り、結構男性でも使ってる人がいるみたいなんですけど。
似合う男の人って一体どんな感じだろう。
ミステリアスで柔かい雰囲気を漂わせた人ならぴったりかも?
日頃は甘くてカジュアルな香りをつけることが多い。
パンツにボタンダウンのシャツやカジュアルなニット
という服装なので、
しっかりした香りはなんとなく雰囲気が合わず、
野暮ったく感じるから。
しかし時々、気分をキリッと引き締めたいときは
しっかり『香水』らしい香りをつけたくなる。
そんなときは大抵、guerlainのshalimarか、このMiss Diorにする。
今はMiss Dior Cherieというイチゴの甘い匂いのバージョンのほうがメジャーかも。
でも私はベリー系の香りをずっと嗅いでいられない。
(ガムやキャンディの人工的なベリー臭が苦手だから)
元祖のMiss Diorはフルーツもバニラも全くない。
花もジャスミンとかわずかにスズランっぽい匂いがする程度で、
パチョリというすこし青っぽいアジアの香料と、アンバーと樹木の渋い香りがして、
深い森の奥の僅かに光が差し込むところへ、小さな白い花が咲いているといった感じ。
息子の第二志望入試の親子面接のときにこれを選んだ。
甘さのないシプレ・フローラルの香りがふわっと立ち昇り、気分が引き締まるとともに、
不思議に自信が湧いてきた。
そして今日、第一志望校の合格発表の日。
朝から緊張して落ち着かない私は、着替えながらどの香りにしようか?と一瞬迷って、
これをつけた。
・・・結果は、合格。
験かつぎ?
でも、香りのお陰って絶対にあると思うのです。
パンツにボタンダウンのシャツやカジュアルなニット
という服装なので、
しっかりした香りはなんとなく雰囲気が合わず、
野暮ったく感じるから。
しかし時々、気分をキリッと引き締めたいときは
しっかり『香水』らしい香りをつけたくなる。
そんなときは大抵、guerlainのshalimarか、このMiss Diorにする。
今はMiss Dior Cherieというイチゴの甘い匂いのバージョンのほうがメジャーかも。
でも私はベリー系の香りをずっと嗅いでいられない。
(ガムやキャンディの人工的なベリー臭が苦手だから)
元祖のMiss Diorはフルーツもバニラも全くない。
花もジャスミンとかわずかにスズランっぽい匂いがする程度で、
パチョリというすこし青っぽいアジアの香料と、アンバーと樹木の渋い香りがして、
深い森の奥の僅かに光が差し込むところへ、小さな白い花が咲いているといった感じ。
息子の第二志望入試の親子面接のときにこれを選んだ。
甘さのないシプレ・フローラルの香りがふわっと立ち昇り、気分が引き締まるとともに、
不思議に自信が湧いてきた。
そして今日、第一志望校の合格発表の日。
朝から緊張して落ち着かない私は、着替えながらどの香りにしようか?と一瞬迷って、
これをつけた。
・・・結果は、合格。
験かつぎ?
でも、香りのお陰って絶対にあると思うのです。
radio dada(笑)
2011年2月2日 香り
LAのちっちゃなネットショップSmell Bent。
毎シーズンフレグランスオイルとEDTを発売するんだけど、
毎回コンセプトがユーモラスで面白いんです。
今回はRadio GAGAならぬRadio DADA(笑)
「Redio DADAに周波数をあわせろ!」だってw
シュール・レアリストとダダイストの香り?
↓
http://www.smellbent.com/radio_dada.html
以前も日記で記事を書いたんですが、このヘタクソだか上手いんだかわからないイラストも
香りを作っているBRENTクンの手によるもの。
毎回笑わせてくれます。大好き☆
ちなみにバレンタイン・デーまでは送料無料でサンプルセット(オイル)が$15.
(日本円で1300円位)
早速オーダーしてしまいました。
今回はどうやらグリーン&スパイシー系の香りが多いのかな?
トマトの葉っぱ(ハーブのような強い青み)、ルバーブ(酸っぱさのあるグリーン系)は
時々調香に入ってるのを見かけますが。
セロリって・・・・?????
楽しみデス(笑)
毎シーズンフレグランスオイルとEDTを発売するんだけど、
毎回コンセプトがユーモラスで面白いんです。
今回はRadio GAGAならぬRadio DADA(笑)
「Redio DADAに周波数をあわせろ!」だってw
シュール・レアリストとダダイストの香り?
↓
http://www.smellbent.com/radio_dada.html
以前も日記で記事を書いたんですが、このヘタクソだか上手いんだかわからないイラストも
香りを作っているBRENTクンの手によるもの。
毎回笑わせてくれます。大好き☆
ちなみにバレンタイン・デーまでは送料無料でサンプルセット(オイル)が$15.
(日本円で1300円位)
早速オーダーしてしまいました。
今回はどうやらグリーン&スパイシー系の香りが多いのかな?
トマトの葉っぱ(ハーブのような強い青み)、ルバーブ(酸っぱさのあるグリーン系)は
時々調香に入ってるのを見かけますが。
セロリって・・・・?????
楽しみデス(笑)
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