久々の晴れ。
久々の晴れ。
久々の晴れ。
ようやく晴れました!
GW後半4日で初めてだな〜…って、もう明日で終わりだし。
しかも明日は曇り→雨だって…。

先月の終わり頃、konynonちゃんが
「牡丹や芍薬が咲いてます♪」と教えてくれた。
おお!それは是非とも見に行かねば!
ということで、調布にある『神代植物園』へ。
今年は低温が長く続いたせいか、例年ならとっくに
咲いてるはずの薔薇はまだつぼみのまま。
オールドローズと原種の薔薇が少しだけ。…寂しい。

肝心の牡丹・芍薬園も半分くらいしか咲いてませんでした。

写真上は<八重桜>という名前の牡丹(笑)
なんだそのネーミングw

でも花は本当に綺麗なんですよ。
透けるように繊細な薄い桃色の花びらが数えきれないくらい
重なった微妙な色がケータイの写メでは上手く再現できないのが残念です…。
ぽってり丸い形も魅力的。
ほっそりした華奢な茎では花の重さを支えきれず、やや俯き加減が妙に色っぽい。
ただ、繊細すぎる花びらは雨に弱いのです。
長雨のせいで花姿が崩れてしまったものもたくさんあってなんだか可哀想で。
大切に育てられた深窓の令嬢、って感じ。

下の写真は夜来香(イェライシャン)。
歌にもなったこの花は、温室の中で育てられています。
植物園の温室の、睡蓮池のほとりに植わっているのですが、その名の通り素晴らしく
香るんです。
あたり一帯にこの香りが漂ってます。
南国の花はジャスミンやガーデニアのように甘くて酔わせるような、官能的な香りが
多いんですが、この花の香りは強いけど清楚で、上等なムスク石けんを連想します。
チャイナドレスを着て、背筋のスッと伸びた凛とした中国美人のイメージ。

もうひとつ。

とっても個性的でユーモラスな蘭の写真。
…よーく見ると、真ん中に<アヒルの子>が見えませんか?
あまりにも可愛いので、思わずパチリ。

温室から外に出ると目の前は緑の芝生。
広々とした薔薇園の向こうには緑の木々。
空は明るい水色。
それだけで気分も明るくなるなぁ…。
来週あたりはそろそろ薔薇も咲きそうです。









GWですが…。
GWですが…。
前半はまだ晴れ間もありましたが、昨日は雨。
今日は晴れる、って予報だったけど結局雨たま~に晴れ。
そんな中、植物は元気だなー…。

花芽がたくさんついた忍冬(スイカズラ)
今年はあの甘く澄んだ綺麗な香りが存分に楽しめそう。
そして挿し木しておいた強香のバラ『サンクチュアリ』
去年の11月、友達に頂いて花が終わったあとの茎を切り、
土に挿しておいたものが気温の上昇と共に葉が出てきました。
まだまだか弱い生まれたての芽。
上手く育ってくれればいいんですけど。

今日は奥多摩のとある温泉へ行ってきました。
丹波山の『のめこい湯』ってとこ。ここは東京じゃなくて山梨なんです。
車で向かう途中、晴れてるなーと思っていたらみるみる暗くなって、
大粒の雨がざーっと降ってきて、15分位土砂降り。
そしてふっとやんで、雲の切れ間から青空が見える。
典型的な山のお天気。
延々と続く杉山と雑木林が交互に現れる。
杉山は暗い緑でニュアンスに欠ける陰鬱で単調な色彩なんですが、
雑木林はその名の通り様々な落葉樹で構成されているので、銀色っぽい薄緑から
鮮やかな若葉色までバラエティ豊かで賑やか。
通り雨に洗われた山の麓から濃い霧がふわぁっと立ち上って空へ上っていく様子は
まるで水墨画の世界でした。
見上げると灰色の雲の向こうに、洗いたてのTシャツのようなまぶしい純白の雲と、
透明に青い空。
心が洗われるような色彩。
車の窓を開けると、濡れた樹木の青い匂いが飛び込んできました。

雨の中の露天風呂ってのも体験しました。
湯船の上には屋根があるんだけど、屋内から出たときにざぁーっと雨が降ってて、
ひんやり冷たいんですよ。
夏、プールに入る前に浴びるシャワーみたいだなぁ〜って(笑)
あったかいお湯にのんびり浸かってると、やっぱり緑の匂いがしてくるんです。
葉と樹皮の匂い。
緑の、生命力のたくましさを感じる。

一番好きなのは気持ちよくすっきり晴れた五月晴れですが、こんなふうにしっとりと
濡れて滴る緑もなかなか風情があっていいもんです。

しかし洗濯物が乾かないのは困るぞ…。

そうそう。
今日は金曜、ワッツの日ですね。
曜日感覚喪失してた(汗)いかんいかん。
またお悩み相談…?はぁw
せっかくだからダンディハウス撮影の裏話とか。
ちょっと前だけどUOMOの写真のこととか。
そーゆうの、聞きたいんだけどなー。

爛漫

2012年4月30日 日常 コメント (2)
爛漫
爛漫
爛漫
春です。

GWですが明日明後日は仕事です。
遠出の予定はありません。
でも自転車で出かけるには最高ですっ!
(...決して負け惜しみではありませんw)
タンポポ、藤の花、そして野いちごの花。
むせ返るような甘い藤の花の香りを嗅いでいると、
蜂の羽のブ−ンという音が低い耳鳴りのように
ずうっと響いていました。
窓から見える木々も、一斉に芽吹いて
若葉の季節となりました。
淡い緑の葉が、日ごと輝きを増す太陽の光を反射して
キラキラ銀色に輝く。
ただそれだけで幸せになってしまう。

久々に向田邦子作品でも読もうかと。
『男どき 女どき』を読み始めたばかりですが、
人物造形が素晴らしいです。
短編ですからくどくどした説明やら何やらを削ぎ落してあるんですけど、
ちょっとした描写でその人となりが分かってしまうという。
脚本家だからか、すごく映像的だなぁと。
映像的でかつ、人の心の機微を丁寧に的確に掬いとっている。

しかし、今号の『開放区』。
日頃から「本は読まない。」と公言してたのに、いきなり核心を掴む。
前にも書いたけど、その感受性は居合い抜きのように鋭い。
そんなキムラに演じていただきたいなぁ...ショートムービーとか最高じゃん。
「日常の延長にある可能性を演じたい」的なことを語っていたそうですが、
それってまさに向田作品の短編みたいな世界じゃないですか。
演じていただきたいなぁ・・・。
型破りな○○(←弁護士とか医者とか先生とかヒーローが入るw)とかは、
キムラ的には全く型破りにはならないだろうしね、今更(笑)

ただ、こういう作品で魅せるには、ごく親密に対象を見つめるようなカメラと、
演者の佇まいを凝視しながらベストな表現を引き出す演出のセンスが、
きっと必要なんじゃないかと思う。

簡単なようで、実は一番難しいんだろうなぁ。

そうだ。
どうでもいいことですが、ReBORNとダンディハウスのCM。
BGMが同じ曲ですよね。
ReBORNの『ロンドンデリーの歌』に歌詞をつけたのが『ダニー・ボーイ』
ううむ。
狙ったのか...偶然なのか。
こういうの珍しいよね?

twitterで面白い記事を紹介していたので、貼ります。

「最もクリエイティブな国・都市」は日本・東京 でも日本人は自信がない
──Adobe調査」

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1204/24/news089.html

今年3〜4月に米国、フランス、ドイツ、英国、日本の18歳以上の5000人を対象に
ネットで調査した結果だそうです。
海外から見て日本、特に東京はクリエイティブな国・都市だととらえられてるのにも
関わらず、日本人は全くそうは思っていない。
まぁ〜ねぇ。
閉塞感あるからな...今。
ただちょっと片手落ちな感じがするのは、何をもってクリエイティブだと判断されて
いるのかがはっきりしないこと。
確かに文化的側面から見ると、他の国にはない独自の創造性があるとは思う。
ファッションとかマンガとか、アートはなんとなく納得。
でも映画やドラマや音楽に関しては????
自動車の性能は素晴らしいけど、ケータイはガラパゴス状態とか言われてたし(笑)

それよりこのアンケートで注目すべきなのは、むしろ日本人の自信喪失感かなぁ。
もーちょっと胸はっていいんじゃないか?とか思うのだった。

話かわって。

某所で「ドデスカ」の映像見ました。
ヲタ仲間の感想。

「ゲツコイとかあんな感じで良かったのに。
アレみて最初に『セレブ』『イケメソ社長』って言葉が浮かんだ。
セットといい服装といい(笑)」

んだ。
したら全然面白いドラマになってたよなぁ...。←今更何をw




mj

2012年4月22日 日常
NHK録画で見ました。
目に爽やかなホワイト&ブルー☆
少し髪を軽くしたのかな?ふんわりしてた気が。
NHKで唯一ドラマ出演がないんですね〜。
トークは既出の内容でしたが、パフュームの3人が司会してるんだ!
ゲストでお迎えする側で見慣れている人たちが、お迎えされてるよ〜。
...というのが妙に新鮮でした。

明日はhey!とすますまかー。
火曜はTBS。
続くね。

とようやくmacの設定のめどがついたのでupしてます。
本当ならwindowsから簡単に設定を移行できるプログラムがあるんで、
それを使えば早いんだけど、
VAIO側がいろいろ不具合で、全て手動で設定し直すことに(汗)
一日潰れましたわ;
パソコンは壊れる前に乗り換えろ←教訓。

そうそう。
昨日借りてきた『宇宙兄弟』一気に5冊読破。
これ、いいっす!!!!!
泣けます。
自分の、子供時代の夢とか挫折感とかをまざまざと思い出させてもらったぜ。

そして主人公のムッタが、一見、松田優作でよく見ると久保田利伸ってのが最高。
オススメです!!!!


PC買いました。
i Macです。
今までずーっとWindowsだったのですが、先日の大阪訪問時、師匠に無理やり←w
引っ張っていかれたApple Storeで実際に触ってみて、すっげ面白かったから。
まだ設定してないんで、明日一日がかりでがんばるぞ。
ってことでたぶんこれがWindowsでUPする最後の日記(のはず)。
もし明日日記UPできなかったら、「あ。こいつ設定に手間取ってるwwww」
と、生暖かい目で見てやってください。

そして今日ツレからプレゼントを貰いました。
な、なんと!!!
デレク・ジャーマンのDVD4枚。
それもとっくに廃盤になったと思われる日本版。
『THE ANGELIC CONVERSATION』
『THE LAST OF ENGLAND』
『THE GARDEN』
『EDWARD Ⅲ』
(つべに映像がたくさんUPされてるのでタイトルで検索してみてください)

ちゃんと動作するかテスト視聴してみたんですが、や~...美しい。
スーパー8(スピルバーグの映画のタイトルと同じだがコッチが先)という、
今はもう使う人もいない8ミリカメラで撮影された映像の数々。
手ブレあるし、解像度の高い現在のデジタル対応機器で見るとぼやけてるんだけど、
ザラっとした粒子の粗い映像の質感には、独特の重みと人肌の温かみがある。
ご本人はその映像の質感とともに、カメラひとつでどこへでも入り込みゲリラ撮影できちゃう
身軽さを愛していらっしゃったようですが。

もう20年も前にAIDSでこの世を去った映像作家の残した、渾身の光と影。
今見ても綺麗で重くて衝撃的で、ちょっとジーンときてしまった。

特に『THE GARDEN』が好きだなー...。
アヴァンギャルド(←いまや死語ですね;)でパンキッシュな
あのころのUKテイストなんですが、
彼の愛したイングランドの自然の持つ美しさもしっかり取り込まれていて、
ストーリーなんてなきに等しいんですが、その奇跡の融合映像に感動してしまう。
彼の庭の映像がたくさん使われてます、あのダンジェネスの。
もちろん対岸の原子力発電所も写り込んでます。
主演はいまや個性派女優として地位を獲得したティルダ・スウィントン。
若い彼女は、エドモンド・デュラックの絵本に出てくる美少女のよう。
(エドモンド・デュラック『雪の女王』http://art-harvest.com/dulac.html
『THE ANGELIC CONVERSATION』でシェイクスピアのソネットを朗読してるのは
ジュディ・デンチ。

すごい面子だ...。


そうだ。

今回のMyojo。
すっごくテンションupする内容らしいですね?
早く確認したいっす。
PCのインターネットエクスプローラとドキュメントのプログラムが破損してしまった模様。

…もう10年以上使ってるから当然かw

一応リカバリかけてみますが望み薄(^o^;)

なので。
当分は原始的機能のiidaのLottaで書き込みします。

DiaryNoteはケータイから長文投稿できないのだ。
不便だぜ(∋_∈)


追記)

リカバリかけたらエクスプローラ機能が復活しますたw
よかったぁぁぁ=3

ということで。

ちゃんとPCから書き込みOKな模様。

...しかし消えたデータを外付HDDから移設せねば。
マンドクサw

その後)

なんとか外付けHDDよりファイルやお気に入りを移設。
しかしメールまではバックアップしてなかったので、結構な量の送受信データが消えた(泣)

ほぼ平常通りですが、念のために無料のPCトラブルスキャンソフトでチェックしてみたら...

「レジストリエラー262 クラッシュ寸前」

とゆう恐ろしい診断結果が!!!!!

週末買い換えにいこう。

皆様もこまめなバックアップお忘れなく。
ほんっとに大事だよ...。


更に一言)

すますま録画で阿部ちゃん登場シーン確認。
キムラと並んでるとこ...身長差にモエ☆
CHANGEで思ったんだけど、韮沢さんと並んだときのモジャ、みょーに華奢に見えて
かわいいんだよねぇ。
たくさん絡んでいただきたいわ@ビストロ。

あの手品師wはイラネ=3←w

寒の戻り

2012年4月14日 日常
寒の戻り
今日は雨。
冷たい雨がしとしと降り続いて風も出てきました。
写真は先日撮った枝垂桜。
近くの団地の公園にかなり大きな樹が一本あって、
毎年染井吉野より一週遅れで満開になります。

染井吉野はまるで申し合わせたように一斉に咲きそろって、
ついに春が巡ってきたのだなぁと、
なんとなく世間を明るくして、一気に散っていく。
吹雪のように散っていくその姿は例えようもなく美しいですが、
絢爛に咲き誇った花が、なんの未練もなく潔くあるいは狂ったように風に舞うさまは、
なんだか少し恐ろしくもあり、いや、だからこそこの花は特別なのかも、
などと妙な感慨にふけってしまうのだった。

しかし花は散ってもそのあとに若葉の季節がやってくる。
植物としての命の本番はむしろ、これからなのかもしれない。
人間のほうはどうしても、花ばかり見つめてしまうけれど。


今日はスマステ、未公開シーン特集らしいですねー...。
尺を考えると10分あるかないかでしょうけど、ちょっと嬉しいです。
この小出しのし方(笑)
トモヨリ氏はヲタにもSだな。
いろんなとこで話題になってるのでTVふぁ〇く〇すなる雑誌をチェキ。
「鞭持ってる!」←ココに反応したんですよハイ(笑)

実際に見てみる。

んんんんんんー。

意外とモエない。

ananとポポロを足してニで割った感じかなー。
被写体がキッチリアイドー仕様だからかなー。
要求されてるものを読み取って表現するお人ですからねー。

折角鞭持たせてるんだからさー。勿体無いよ。いろんな意味で。
鞭持ってるより鞭打たれてるほーがよかった(違)


今週の『峰不二子という女』#2

めちゃくちゃよかった~~~~~~!!

イタリアン・マフィアの女ボス、チッチョリーナと不二子。
胸の中に空虚を抱いた二人の女の、愛と非情の企み。
まんまと翻弄される次元。
ラストの次元と不二子のやりとりが渋すぎだろう!!
ハードボイルドだわぁ(人´∀`).☆.。.:*・゚
徹頭徹尾、カッコイイ。
今回の不二子は傍観者的立場なんだけど、それ故に彼女の心の中をアレコレ想像してしまう展開になっていた。
上手い。
やはり監督が女性ってのが大きいのかもしれませんが、クールな中に
女のしたたかさと弱さがしっかり描かれていて、見てて気持ちがよかったです。

飄飄亮亮
飄飄亮亮
夕暮れ時になって風が出てきました。
アスファルトの灰色の上に一面の桜の花びら。
ちらちらと舞ってそれはそれは美しい眺めです。
すっきり晴れた青空に映える桜も美しいですが、
うす曇の銀色の空に淡い紅色の桜が
すーっと溶け込むかのような色合いはより儚くて幻想的。

先日東京国立近代美術館で見た菊池芳文『小雨ふる吉野』は
その情景を写取った作品。

http://search.artmuseums.go.jp/records.php?sakuhin=2138

桜を描いた画はたくさんありますが、
この花の咲く頃の、温かいような寒々しいような春の空気までも写取ったような。
心奪われる美しさ。

ぼんやり見蕩れているところへ、中年の女性と男性がやってきました。
女性はガラスに顔をくっつけるようにして絵を覗き込み、ため息と共に
「ピァオピァオリァンリァン!」
と呟きました。
中国語で「飄亮(又は漂亮)=ピァオリァン」は「綺麗な(主に女性を指す)」
という意味だそうです。
重ねると強調の意味があるそうなので、「まぁ!なんて綺麗!」ってとこでしょうか。

何故この言葉を聞き取れたかといいますと。
高村薫の『李歐』という小説の中でとても印象的に使われていて、
たまたま覚えていたんです。

主人公の一彰が子供の頃、隣の鉄工所に不法入国した中国人の男が匿われていた。
そのうちの一人が、一彰の母を見かけて「ピァオピァオリァンリァンア!」と呟く。
意味を尋ねる幼い彼に、鉄工所のおやじが
「はっとするほど艶やかだ、という意味」だと教えるシーンがあるんですよ。
結局、母はその中国人と駆け落ちして一彰は捨てられてしまう。
その鉄工所の庭先には毎年見事な桜の花が咲く。
艶やかで儚い花の美しさに突然姿を消した美しい母のイメージが重なる。
そして、中国語の発音のなんとなく色っぽい雰囲気がぴったり。

今まさに満開の桜。
その桜を描いた日本画を前にその言葉を聞くとは。
なんだか不思議な気分でした。

お江戸は明日は雨の予報。

花散らしの雨になりそうです。

JACKSON POLLOCK

2012年4月8日 日常
東京国立近代美術館に行ってきました。

http://pollock100.com/

ジャクソン・ポロック。
生誕100年だそうです。
アルコール中毒。44歳で自動車事故により急逝。代表作が評価額200億円。
キャンバスの上にただ絵の具が無作為に飛び散ったように見える作品。
なーんとなく話題性だけは凄いけど、実際どうなんだろう?という気持ちもあり。

実物を見ると...やっぱり圧倒的でした。
例の評価額200億円の『インディアンレッドの地の壁画』。
凄い。
大きさに圧倒され、次に無作為に飛び散らせたと思われる絵の具の重なりが実は全体で
躍動感のあるハーモニーを奏でていることに気付かされ、
最後に絵の表層の下のほうに潜む、静謐とした瞑想的な広がりに気づかされました。

ブラック、シルバー、ホワイト、グリーン、ブラウン。
絵の具に浸した刷毛をザッとふって飛び散らせたそれぞれの色の描く軌跡が、
その偶然性をも取り込みながら、重なって混ざり合って思いもよらない音色を奏でる。
彼の作品をジャズの即興演奏に例えたのを読んだことがあるのですが、
ほんとに上手いこと言うなぁ...。
ライブでビートの効いた音楽にどっぷり使ってるときの気持ちよさに通じるものがある。
そうしてしばし眺め・浸っているうちに、ふっと全ての音が消えてしまうのだけれども、
体内に残ったビートが木霊のように永遠に響き続ける。
そのとき、何故か私の脳裏に浮かんだのは<書>の世界でした。
それ自体ではあまり意味をなさない<文字>が、微妙な力加減や筆遣いによって、
予想もしない感覚を刺激し、感情までゆさぶる。
そういえばビデオで見たポロックは、アトリエの床に巨大なキャンバスを置いて
製作してました。
その姿は、床に和紙を置き、一気に筆を運ぶ書道家の姿に似てなくもありません(笑)

今回は彼の初期の作品、良く知られた前衛的なものだけではなく、
ネイティブアメリカン・アートやピカソらのシュールレアリズムに影響を受けた
作品を見ることができました。
年代ごとに作風の変化を確認できたので、ちょっと見とっつきにくい作風の陰にあるもの、
私は<生命>と<表現>への好奇心と苦悩だと思ったのですが...を、
自然と理解できたのかも。
先日のギャラリー916やエスパス・ルイ・ヴィトンとは対極にあるような、
閉鎖的で薄暗い重厚な美術館でしたが、初心者にわかりやすく、周到に計算された
丁寧な展示方法であります。


ついでに、ここの収蔵作品も見てきました。
古賀春江の『海』を見れて感激です。
教科書で初めて見たときから好きだったけど、やっぱり実物は全然違う。
優れた作品って生きてるんですよね...時を経ても。


美術館の目の前がお濠でちょうど桜も見ごろ。
少々風はあるものの、染井吉野や濃いピンクのしだれ桜が綺麗でした。

朝、中央線の車内放送で
「夕方から夜にかけて暴風雨となり、電車が遅れたり止まったりする可能性があります。
できるだけこの時間帯の電車のご利用をお控えください。
とビックリなお知らせ。
「ご注意ください。」は今までもあったけど、「お控えください。」は初めてだ。
それだけ今回の春の嵐が凄まじいのか。
それとも去年の震災以来、危機管理意識が高まったせいなのか。
...両方かな...970hPa台の低気圧って...冗談ヌキで台風並。
朝は穏やかなお天気だったのですが、SIERRAのマンパ&EASTPAKのディパックで出勤。
帰りは傘が変形するほどの風雨。
フードを被れば傘無しで少々の雨は全然へっちゃら。流石はホンキのSIERRAw

おねランでがんばりますっ!の予告CMを見ました。
青いウサギの着ぐるみ。頭に白いタオル。普通、顔が丸出しになっちゃうので
おマヌケになったりするんですが、無駄にカッコエエ(笑)
さ・す・が・だ。

そして羞恥プレイ=こうかんにっきwを一生懸命書いてる顔のドup。
人形師が彫刻刀ですーっと切れ込みを入れたような上目蓋と二重のライン。
迷いのない直線と微妙なカーブ。
長い睫に透き通った白目と黒目。
いや~...ほんっとに隅々までよく出来た顔立ちですよねぇ。
「20年経って想いを伝えるというのは...」
声が無駄にエエ。
こんな恥ずかしい企画でその声はいらないんでは(笑)
なんとなくカメラの角度や雰囲気的に『プロフェッショナル』を思い出した。
実はアレのパロディだったりしたらちょっと面白い。
どうせなら穴があったら飛び込みたいくらいの恥ずかしい内容でヨロw
どっちにしてもそこんとこはたぶん録画で見る(笑)

そうだ。
新宿駅に宣伝のポスターが。
一つはアニメキャラみたいなイラスト。
もう一つは5人のポスター。
んーーーーーーーーーー...イラストはともかく...ポスター、修正キツ(ry.
TV誌の表紙みたいで個人的にはなんとなく正視できない感じ(;´∀`)

桜はまだか。

2012年4月1日 日常
梅、満開。

桜の開花宣言、出たのか出なかったのか。

今日は昨日よりいくぶんひんやりした日でした。
が、お天気は穏やか。

一昨日も曇りがちだったけど風もそこまで強くなかったもの。

春の嵐。強風、午後から降りだした雨。

疲労が頂点の時間帯、きついよなー...と思いつつ、彼の性格的にムキになって
ハイになって、もしかして絵的にはナイスだったんじゃないか?などと考えてしまって
...スンマセン。

やっぱ『持ってる』よな。

(心配より先にソッチに頭いっちゃって重ね重ねスマソ)

土曜4時半から直前SPがあると師匠から教えていただきやした。


久々に一回目のモンマジ&クレイジーケンバンドのすますま過去映像を見る。
白くて細くて動きがシャープですばらしい!
こないだのWorld Orderでも思ったけど、自分(たち)の世界観がはっきり確立してる人たちと
コラボすると、すごーく面白くて魅力的なんだよな。

ここ最近、SM@Pとして発表された曲には無かったもの。は、これだと思う。

あとはね、やはり憑依された彼はとてもとても魅力的。
や、彼が魅力的じゃない、っていうのとは違うんですよ。

なんていうか...表現するための感覚や反射力が極限まで研ぎ澄まされている感じ?

ん~...その法則からいくと、結構春は近いんじゃないかと思うのだが。

もどりました。

2012年3月19日 日常
もどりました。
もどりました。
大阪から戻ってまいりました。
義母のお墓参りです。

ちょうどタイミングよく国立国際美術館で草間彌生展を見ました。

おなじみの巨大水玉パンプキン(写真1.)
赤白水玉のチューリップ(写真2.)

今回はドローイングが8割。
比較的最近の作品が多く、手持ちのイラスト集
『I LIKE MYSELF』に収録されていたものも多数。
しかし...大きい。
160×130のキャンバス一杯に描かれた、分解し拡散する人の顔、
目線のイメージは印刷物とは全く違う迫力でぐぐっとこちらへせり出してくる。
じーっと見ていると、筋肉繊維や単細胞生物の分裂・増殖を、顕微鏡の中で
じーっと見ているような錯覚に陥ってしまう。
手元にあるのはモノクロの線画のみですが、今回はカラーの作品も多数展示。
赤・青・黄・ピンク・グリーン・金・銀。
チューブから絞り出されたまんまの、濁りのない強い色彩。
一見無造作に描かれた線、塗られた色ですが、リズムと動きがあるんですよ。
なんとなくアフリカン・プリントを思い出す。
黒い肌の女性達が腰に巻く、あのカラフルでパワフルでパンチの効いた模様の布。

でもどっちかというと↑の写真のような立体が好き。
ものすごく力強くて、徹底的に女性的。
女性にしか作れないと思う...生理的な部分と根底で深く繋がっている。
大地にドーンと腰を据えた強さで、理屈での解釈をぜんぶはねのけてしまう。
彼女の立体を前にしたときの圧倒される感じが、ちょっと怖いんですけど、
すごく好きなんです。

今回は『魂の灯』という作品がとてもよかったなぁ...。
200×400位の小部屋に入って体験するんですけど、中は暗くて全面鏡張りなんです。
そこに数十個のLEDの電灯が細い線で天井からぶら下がっていて、赤、緑、青、黄色...
と色を変えながら輝く。
無数の灯りと自分の姿が鏡と鏡に反射して延々遠くまで連続して見えるのです。
それはそれは美しく、同時に<無限>というとんでもないものに吸い込まれるような、
形容し難い恐怖感に襲われます。
入れ替え制なのでせいぜい1分くらいでしょうか?
出てきたときは船酔いしたみたいに床がぐらぐら揺れてました。

彼女の作品は『自己消滅』とか『無限増殖』とか、そういうテーマが多いのです。
言葉はちょっととっつきにくいですよね。
でも決してネガティヴな意味でそれらの語を用いてるのではないんだな、と。
『自己消滅』は自意識を消してもっと大きな存在に身を任せて同化すること。
『無限増殖』はどこまでも続いていく自分の生命を表現しているのだと、
そう思いました。

翌日はたぬきん師匠と大阪をぶらぶら。
ガンガン飲んで食べて喋った...つもりだけどなんかまだ全然喋りたりない(笑)
あれも喋りたかった!これも言い忘れた!ってことだらけです。
すっごく気の合う人間同士ってそうなのかなー...。

しっかし大阪はいつ行ってもパワフルですねー。
東京と空気が違うんだよね。
駅に降りた途端に551の肉まんの匂いがしたもん←(違)

昨日は晴れで陽射しは温かく、北風は強くて冷たいけれど、空気の中に春の気配。
ピンクや白の梅も一気に咲いて、道端にはようやく日本水仙の花。
ベランダのスイカズラの芽も一気に青々としてきました。
しかし。
朝起きて鏡を見たら...見事に目が腫れているorz.
折角の春。待ち望んでいた春。
それは同時に、黄色い微粒子の粘膜への総攻撃との全面戦争の到来←
今朝も腫れてます。当分マスカラ使えない(つД`)・゜・

さて。

もう一つの憂うべき存在出来事ですが。
TOYOTAのCMは継続だそうで、まずはホッとしました。
そしてNikonの新CM。こちらもシックでよろしい。
プレモルのCMもなかなか。
ですが、気分的に復活☆.。.:*・゚ ...とはいきませんね、ええ。
もしNikonのCMが戦場カメラマンシリーズ(ほんとは荒野のカメラマンらしいけどw)なら
イッパツ萌え復活!! だったかもしれませんけどw
はい。意外とチョロいんですアテクシw

今回なにがそんなに衝撃的だったかとつらつら考えてみる。

もともと彼は、まるで性格の違う複数の人間で構成されているかのような、
その時々・見る角度でまったく違った印象・解釈を与える人ではあります。
結果彼のファンやヲタも「どの角度から見るか」で好きな部分が全く違うし、
<自分の好きな部分>=<彼自身(or本当の彼)>と解釈しがちなので、
それぞれの主張も違ってくる。
当然今回の出来事に対してどういう反応をするかも千差万別です。
私は好きだからこそ余計な擁護はしたくありません。
一般の人が「あれくらいはしょーがないんじゃねーの?」と言うのと、
好きな人間が擁護するのとは、客観的に見て雲泥の差があるんじゃないかと思うので。

話がそれました。
今回一番萎えたのはプラベでの出来事だったってことです。
ぶっちゃけ私は彼のプラベには全く興味も関心もありません。
奥さんがどんな人とか子供の誕生日がいつで何歳とか、所謂週刊誌ネタみたいなヤツねw
今までもこげぱん&脱色髪になっちゃって(((( ;゚д゚))))なことがあったけど。
大事なお仕事の関係各位に多大なご迷惑をおかけした可能性もあるわけじゃないですか?
契約してるCMが何を扱ってる会社か考えれば、自覚が足りないんじゃ?
...と思われても当然ではないだろうか。
プラベがどうあろうと、仕事人としての彼とは一切関係ないと思っていただけに、
萎えも大きかったです。
だからCM続行で救われましたね...。

考えたらしばらく個人仕事はCMとさんタク以外やってないわけです。
このことと、今回のことと、全然無関係とも思えなかったりもする。

とりあえずきっちりお仕事で魅せてくれる日がもうすぐやってくることを
心から祈っています。

...。

2012年3月14日 日常
なんつーか。

もうコレしか言いようがないですね。

では、失礼して。


馬鹿野郎っ!!!!!!!
Uniqlo銀座店のCM

http://store.uniqlo.com/jp/store/feature/ut/top/#!prettyPhoto/0/

どーってことないんだけどSonic Youthのキム・ゴードン姐さんが冒頭出演で
コーフンしたので貼りますた。
カッコエエわぁ(人´∀`).☆.。.:*・゚
TVでオンエアしてくれないかしら。
その昔、今はなき新宿LOFTでLiveを見ました。
サーストン・ムーアがデカ過ぎて、ギターを振り回すたびにLOFTの天井が擦れて
パラパラ落ちてきたのも今は昔。

Uniqlo T-Shirt.
年齢的にもTシャツ一枚で過ごすのはちょっと似合わない自分ですが、
デヴィッド・リンチTシャツは欲しいです。
ムスコに着せようかなー。
ここはインパクト一番でERASERHEADのTシャツでしょうか。

http://store.uniqlo.com/jp/CSaGoods/520084

初めて見たのは高校の終わりか大学生の初め。
全編モノクロで凄い衝撃でした。

デヴィッド・リンチ作品につきものの、異次元への裂け目を隠し持った日常の風景。
見るほどに知るほどに<正常>から少しずつズレてゆく感覚。
私の中では、アメリカという国の表層を、ペラッと剥がしたところにあるもの。
...というイメージなのです。
アメリカ人の方が聞いたら怒るかもしれないけど。
最近では「宇宙人ポール」の、異星人とのコンタクトという非日常性が
違和感を修正されることなくまんま日常の延長上に存在する感じや、
不条理な暴力性が予想だにしないところから噴出する薄気味悪さに、
デヴィッド・リンチの映画と同質のものを感じました。

ともあれ、問題はこのインパクト十分過ぎるTシャツをムスコが着てくれるかどうかだw


CHANGE#2.
ストーリー的にはそんなに面白くない話。
なんだけど、とにかく核になる3人のやりとりが面白すぎて...!
アベちゃんの<タメ>の演技。
あまりにも反射神経よすぎ!な深津っちゃんのツッコミ。
そして、全てにおいてワンテンポ反応が遅いキムラ=モジャクラ。
そっか。
やっぱりHEROの面白さも、この間と呼吸のかみ合い具合が醸しだしていたんだ。
反射神経がよくて考えるより先に反応できる役者さんだからこその、
気持ちのいいやりとり。
台詞が聞き取り易いとか表情がわかりやすいとか、そういう<上手さ>に拘っていたら、
なかなかこうはならないはず。

しかし脚本がなんだか...粗い。
泉谷氏の演じた猫おじさんの陳情はやっぱり内容的にしょーもなさ過ぎて、
必死になる朝倉がちょっとアホに見えてしまったりして;

個人的にはその前年に放映された『ハゲタカ』を思い出してしまって、
コチラはコメディ、アチラはシリアスですが、ついつい比較してしまいます。
数字が課題の民放(しかも月9)とNHKとの違い。
脚本も演出も気を使う部分が違ってくるのは当たり前でしょうけど。

一概に比較するのは乱暴ですが、見る側はそんな事情はお構いなしだもんなぁ(;´∀`)

今朝WSで見ました。
前回の富士山スーツを思い出して「昨日はどんなだろう?」とチェック。
(富士山スーツは突飛だったけど目にした人の気分を↑↑してくれたからよかったと思ってる)
今回は濃いローズピンクのTシャツにチェックのネルシャツに、黒い革のブルゾン。
いかにも彼らしい。そして、ヘアは10日のNHKと同じふわふわでナチュラルでよろしい。
何となくおとなしめでしたが、お肌は白っぽいし目はキラキラだったし、控え目でも
オーラがあってよろしい。
昨年度から合計で8億2000万円集めたそうですね。がんばってるなー。
ただ、ここまで大々的に集めているのだから、まっちさんwか干菓子さんwが、
<どこへ・どんなふうに>使ったか簡単にでも紹介したほうがいいんじゃ?
と思いました。
スポ紙には書いてあったらしいですけど、大多数はそんなの読んでませんしね...。
いろいろ噂もあったし...。


それはさておき。

今日からCHANGEをリピ。
#1.は無理なく面白かったです。
なにより中心の3人の役者さんが上手い。
キムラさん、深津ちゃん、アベちゃん。
3人ともすっごく個性的な役者さんで、それぞれ自分なりの演じるスタンスみたいのが
はっきり確立されてて。
安心して見れるし、やりとりがテンポよくて、なんだかわくわくします。
ここんところはHEROの城西支部の空気を思い出すのだった。
こないだまで涼と優子で見てた二人が、モジャと美山さんに変身!!し、
当然二人の関係性もガラっと変わって、でもやっぱりキムラは受身で深津ちゃんは
どんどん相手をリードしていく側(笑)
(涼と優子でもリードしてたのは優子だったと私は見ている)
アベちゃんとキムラの相性も抜群にいいな~。
HEROでもそうでしたが、アベちゃんはどっちかっつーと攻めのタイプですし。
私はキムラは受身なタイプのキャラクターを演じてるほうが好き。
相手のアクションをどう受けて返すか。
声の調子や繊細な表現が、相手によって微妙に変化するリアクションを、
沢山見れるので。

そして#1.の山場であろう演説シーン。
彼の【演説】は凄いな。
真に迫ってるとかそういうのとも違ってて、ただ朝倉啓太が思ったこと・感じたことを
素直にその場で喋って謝罪してるようにしか見えないんだよね。
「必要な悪があるなんて、子供達に教えたくありません!」
なんて台詞、あんなふうに言ってしまえる人は彼しか居ないでしょう。
キムラタクヤでなく朝倉啓太が喋ってたなー...。
お芝居だとわかってるけど、なぜかグッときてしまった。
だから、続く選挙戦のシーンを固唾を呑んで見守れたし、少々無理のある勝利も
話の流れとしてすんなり見れたんだろうと思います。

こないだの報告会といい、CHANGEでの演説シーンといい、彼の声と器用ではないけど
心を感じられる喋りは、何か人の心を動かす力がありますよね...。

3月11日の日記

2012年3月11日 日常
3.11.から一年経ちました。

連日震災関連の番組が放映されています。
被災者の目、政治家の目、現場で働く人たちの目。
様々なひとたちの目を通し、角度を変え、あるときは社会的な目線で。
あるときは個人の目線を通して『その時、なにが起きたのか』検証しようとする報道。

でも見ればみるほどわからなくなる。
それぞれの番組の、報道している個々の内容は理解できるのですが、
それらが結びついた全体像がどうしてもぼやけてしまうといいますか。
もうひとつ気になったのは、<復興><絆>という言葉。
それらの言葉の意味するところはよくわかるのですが、
ではどんな方法でどんな状況を目指しているのか今ひとつ具体的に浮かんでこない...。

地震・津波・放射能漏れ。
それらの事象一つとっても大変なことなのに、同時に3つも起きてしまったのだから、
当然かもしれません。
そんな疑問符の中、NHKのニュース番組での高村薫氏の言葉が印象に残りました。

起きてしまったことがあまりにも重すぎて、未だ日本人は東日本大震災の全体像を
理解できていない。
未曾有の出来事を、言葉で表現し書き記すことができずにいる。
<復興>一つとっても、どうなることが<復興>なのか?
例えば原発事故でも明らかなように、日本がエネルギーを浪費しつづける
『元通りの姿』に戻ることはありえない。
これからの日本はどんな姿の国を目指すべきなのか?
残念ながら、震災の全体像を文章として総括し、理解できないままでは、
進むべき具体的な姿を示すことすら難しいのではないか。

重たい言葉でした。
確かに私自身の気持ちの中でも未だにどう考えていいのかわからない部分が残っています。
地震の揺れの中で感じた恐怖、またあんなことが起こってしまったらどうしようという不安感。
忘れたふりをしてもふとしたときに蘇ってくる。
東京に居て、さしたる被害もなかった自分ですら、です。

震災後の日本を生きる。

NHKのニュース番組で出てきた言葉です。
しかし...一年めの今、まだ震災<後>まで辿りつけずに立ちすくんでいるような気がします...。

続き)熱海→熱川→熱海→東京。
続き)熱海→熱川→熱海→東京。
続き)熱海→熱川→熱海→東京。
熱海の朝はどんより曇って寒い。
窓からのオーシャン・ビュー。海は鈍い銀色。
朝食は純和風。
海の幸を中心にいろんなものを少しずつ。
自分が作る身になると、この<いろいろを少しずつ>ほど
面倒なものはない(笑)

熱海駅から伊豆熱川まで、伊豆急行でおよそ一時間弱。
『バナナワニ園』へ。

http://www.i-younet.ne.jp/~wanien/index1.htm

名前だけはよく知られているであろうここ。
南極チャン直前ぴったんこでキムラが、
極地研の低温体験室から出てきた直後の体感温度を
「熱海のバナナワニ園の中みたい」
に湿って温かく感じる、と語っていましたが。
...バナナワニ園は熱海じゃなくて熱川にあるんだよ、キムラさんw

実は私もずーーーーっと熱海にあるんだとばかり思ってますたw

ここは温泉熱を利用したワニの飼育と珍しい熱帯植物の温室がウリの施設なのです。
最近はレッサーパンダも飼育してるようで。
名前からしてなんとなく郷愁を感じません?
え。感じない?
あ、自分が別府生まれだからか。
別府にもワニ園みたいなのはあるんですよ。
こないだのぷっすま!ではスルーされちゃったけど。
近日公開の【テルマエロマエ】。バナナワニ園でロケしたらしいんですよ~。
これは行かねば!とまたまた師匠を強引に誘う←そればっかやんけw

...前置き長くてすんません(・∀・;)

てっきりドーム状のデカい施設がドーンと建ってるかと思いきや。
急な傾斜地に沿うように細長い温室のような建物がいくつも配置された意表を突く構造。
や~、いいねぇこの感じ。
全体的に温泉地の鄙びた雰囲気が漂っているんですよ。
70年代っぽい。
手入れは行き届いてるし、見せ方も工夫されているんですけどね。

熱帯植物園、大好き。
熱帯の果実や香辛料や食虫植物など、普通目にできない植物の生態を、
時折水滴のしたたり落ちるムワッとした生暖かい空気の中で観察する。

そのヘンの樹の陰にShitaoが転がっててもおかしくないわぁ(人´∀`)←

写真は睡蓮の池で撮影。
こんなにたくさんの熱帯睡蓮、初めて見ました。
温室に入るとほんのりいい香りがするんですよ。どの花だろう?
...残念ながら特定はできませんでした。

白、赤、青、黄色など様々な色調の睡蓮の花たち。

中でも心を惹かれたのは青系の花。

BLUE SMOKE(写真1)
温室特有の柔かい光の中、少し暗い水面に浮かんだやや紫がかった鮮やかなブルー。
完璧にととのった花姿。色、質感。美しすぎてやや非現実的ですらあります。

SILVER MIST(写真2)
全体が黄色みを帯びたグリーン。
花弁の先端の部分だけがほんの少しブルーに染まってます。
まるで花の中心からぼんやりと光を放っているようで神秘的。

その美しい姿は、実は淀んだ泥の中にしっかり伸ばした根に支えられている。
そんなところも意味深で心惹かれます。

「睡蓮といえば蓮。蓮といえば蓮さんですなw」
「ゲツコイですね?...もちろんお似合いですな、このシチュエーションw」

師匠と私の脳裏には美しい睡蓮の池に佇む(ずぶ濡れの)美形の姿がくっきりと。
...ええ、いうまでもなくヘンタイですw

「でもね。よく考えたら下半身泥に埋まってしまいますよ(´д`;)」
「水面に浮いてるんですよw」
...どうでもいいこと(しかも妄想)で悩むアホ二人組w

ワニ園のワニたちはびっくりするくらいデカいのや、一匹お持ち帰りしたくなる
ちっこい可愛いのまで多種多様、年齢もさまざま。
ワニの目って瞳孔が猫の目みたいに縦長で金色なんですよ。
猫と違うのは、どこを見てるのかまったくわからないとこ。
水温は28~30度に保たれているらしく、みんなとっても気持ち良さそう。
で、ほとんど動かない。
結果、背中が緑の藻に覆われているやつがいっぱいいました(笑)
ワニといっても種類によって色や顎の形が違うんですよ。
中でもクロコダイルはキレイだったな。オレンジがかった体に所々黒い模様が入っていて。
この美しい皮を目当てに乱獲されたため、今では手厚く保護されています。
凶暴で残虐なイメージのある生き物ですが、一番怖いのはやっぱり人間なんですね...。

それからレッサーパンダを初めて生で見ました。
感想:猫に似ている。
仕草といい動きといい、猫にそっくり。
猫マニアの師匠も太鼓判。

ひとつだけもの凄く残念だったこと。
園内のパーラーでバナナワニ園で収穫されたバナナを使ったデザートが食べられる、
...と書いてあったので、すっごく楽しみにしていたのですが。
タイミング悪く、昨日はバナナの収穫なし。
次に行くときはバナナの旬を狙おう!←


伊豆熱川から伊豆急行で再び熱海へ。

帰りの電車はちょっと変わった型式。(写真3)
1985年に登場した電車を、伊豆急が開通した60年代風に改装したものらしい@ムスコ情報。

17:16熱海発。
師匠は新幹線で大阪へ。
私はJR東海道本線で東京へ。

ほんっとに楽しかったです。

旅にいくならモエを共有できる相手が一番ですなw



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