土曜の27時間TV水泳大会から昨夜のネプリーグ&キスブサまで。
バラエティにおける木村のスキルの高さを実感した3日間でありました。

とりわけ昨夜のネプリーグを見て、なんてチャーミングな人だろうと実感。
いや、前々からわかってはいたんだけど、改めて。
映画HEROの宣伝で来てるんだけど、とにかく楽しそうなんだよね。
一瞬もじっとしてなくて、ずっと喋ってるし、表情がクルクル変わるし、小芝居連発するし、遊園地にやってきた夏休みの子供みたいにテンション高い。
テンション高過ぎると、大丈夫か木村(汗)ってちょっと心配になったりもするけど
昨日は全くのノンストレス。
ヤッシーとコヒさんが居たから。
ヤッシーが突っ込んでコヒさんがボケる。その真ん中で木村がのびのび遊んでる。
カメラの有る無しに関わらずいつもあんなふうにやってるんだろうなって気がする。
その上でTVの映り方もしっかり心得ていて、だからノンストレスだった。
HERO TVの松タクデートと同じかな。
木村本来のナチュラルさがダイレクトに感じられた。
それはファンだけじゃなくて一般もだったようで、Twitterの反応見てたら、キムタク可愛い!面白い!優しい!の声がたくさん。
sまp役割分担やその他キムタク固定イメージのせいで誤解されまくってたもんな。
一般視聴者にとってのタレントのイメージはTVで見た印象が全てだ。
それは木村以外のタレントさんへの私自身の目線も同じだしとは思いつつ、プライド以降、意図的な叩き記事があきらかに目に増えて、月恋以降は悲しいことにそっちの不当な見解が主流になって、頂点に達したのは安堂ロイド中だった気がする。
素晴らしくヲタ萌えするドラマで、今でも大好きで続編を熱望する作品なんだけど、当時の扱いは不条理かつ不可解なほどに残酷だった。
悔しくて辛かったけど、こんな理不尽な扱いは長続きしない。マスコミも安置も何の闇の力か知らないが、一方に極端に振れた反動は必ずくる。
…と思っていたのが現実になりつつある気がしてちょっと嬉しいんです、実は。
で、なぜ状況が好転しはじめたんだろう?と考えてみると、木村が悪い方に大きく
振れちゃったキムタクイメージを自ら壊し始めた…というか、少しずつ距離を置き、演じるのを止め、私たちの知る<木村拓哉>らしく居る場面が多くなった結果では
ないかと思う。
キムタクのイメージを変えたのはファンの応援でもマネージメントの采配でもない。
木村拓哉自身。
思えば彼はずっとそうして来たんだよねきっと。

…話がそれました。
ネプリーグはHEROチームのテンションに引っ張られる形で福士くんや翼ちゃんも
すごく楽しそうで、時々素顔が出ちゃった感じも良かったな。
で、『あすなろ抱き』ですよ。
「俺じゃだめか?」
って…福士くん乙女になっちゃってるし!!!!!
さらっと真顔でちゃんと色っぽく囁いてる木村に、もう降参。
ハンパな役者や芸人なら笑いを取りに行くだろう。
しかも相手は同性。普通なら戸惑いが見えてもおかしくない。
それが一切ない。
木村はキッチリ<秘めた想いを告白する男>を演じていた。
福士君は男性だけど、そんなの関係なかった。
もともと両性具有的だと認識されがちな木村だから、ああいうシチュエーションも
すんなり受け入れられたとも見えるけど、個人的にはちょっと違う感じを持ってる。
むしろ、彼は性別・年齢を全く意識せずに人を愛せる人、だと思う。
あのビジュアルであの声で、愛される要素をたくさん持っている人が、愛されるのと同じパワーで人を愛する。
愛にもいろいろあるけど、木村のは癒しに近いと密かに思っている。
彼のその個性をより極端な形で具現化したのがShitaoで、癒しを求めて群がる人々を性別年齢関係なく受け入れ、癒し、血を流すShitaoは、あるアングルから捉えた木村拓哉の姿そのものである。
そしてShitao(の肉体)が癒すたびに痛みを感じ血を流すのは彼が神様じゃなく
傷つきながら人を愛せる人間だからで、同様に木村拓哉は神様でなく人間である。
とは言うものの、ネプリーグで無邪気にはしゃぐ(と同時にTV映りも完璧に把握している)木村と、血塗れの救世主Shitaoを重ね合わせる人は少ないでしょうけど…。
あと、木村は小芝居挟むのが大好きだけど、ちょっとしたコントみたいな寸劇でも、彼の中にはしっかりと人物の造詣があって、その上で演じてるから面白い。
瞬間的にその役になり切っちゃうんだけど、自分だけじゃなく相手をも世界観に取りこんでしまうのがこの人のすごいとこ。
いろんな人を見て、情景を観察し、膨大な量のTVや映画を見ているらしいのもたぶん
その特技の裏付けとなってるんじゃないだろうか。
結果として人物の心の動きを細やかにリアルに再現できる。
彼が女性心理をかなり正確に細やかに掴んでいるのは、心の中に女性の目線を持ってるからだけど、それは女っぽい部分があるというより、観察・分析して得た手がかりから推論を導く能力がものすごく高い。
机に向かってじっとしてるのは苦手そうだけど、実は勉強家で努力家で、その積み重ねが人の心を掴む能力を補強しているんだと思う。

…ネプリーグだけでかなりのボリュームになってしまったので27時間その他の感想はまた次に。
個人的にHAとStyleが好きです。
HAはもともとの曲が歌詞もメロディもアレンジも大好きで。
でもステージとしてはウラスマの色っぽいやつ最高!
ビッグバンド風にアレンジされてて、ダンサーと木村の絡みがエロっぽい!!
もう、うっとり。
(しかし黒くてパツキンなのは玉に瑕。ったく)
Styleは久保田さんの曲がとにかくカッコいい。
アレンジもよかったし、歌詞もちょっと青臭い感じがあるけどカッコいいし。
何よりあのステージングが忘れられないよ。
ダンサーさんが次々に登場して、それぞれの得意技を披露する。
それをノリノリで傍から見てる木村。
その後全員で大団円的にダンスして去って行く。
温かくて愛があって、ドラマチックで、なんだかジーンとしちゃったなぁ。

最近の彼のソロは大人しいというか、聞かせるタイプ。
歌詞もね〜、若い子は好きかもしれないけど、私、若くないんで(笑)
息子はONE CAHNCE聞いて感動してたから、きっとそうなんだろうな。
木村の、ステージングで表現したいものの方向性がちょっと違う。
もっと気持ちよくダンスして、色っぽく・ドラマティックに演出して、
夢を見させて欲しい。
うちらはもう大人なので、メッセージソングで励まされるよりそっちのがいい。
お客さんの大半もそう思ってライブに来るんじゃないかなー。
HERO。
ネタバレしない程度でちょこっと感想を。

初っ端からちょっとクレームというか苦言というか、映画が予想外に面白かったので正直に言います。
実は、二回は見ないだろうなぁと思ってました。
DVDも買わないだろうって。
予告CMの久利生のビジュアルがあまりにもアレだったし、各種宣伝番組も出演者を
引っぱり出しておいて何がしたいのかさっぱり分からないし。
肝心の映画の見所に至っては謎。
もしやあまり出来が良くないのでは…と思っておりました。(酷いファンw)
でも今は息子と旦那を誘ってもう一回行こうと思ってるし、DVDも買います。
いや~あのCMはビジュアルダメダメなとこばっかり抜き出したんじゃ…?とすら。
普通はもっと作品自体の面白さをアピールするし、CMも工夫すると思うよ?
ICWRの悪夢から今に至っても全く進歩してないんだねフジは。
もし今後も映画製作に携わるなら、マーケティングとか宣伝の打ちかたとか真剣に
考え直したほうがいいと思う。
役者さんと監督とで座談会でも十分に面白いし(皆さん芸達者だから)、
シリーズ1、2、SP、映画一作目を時系列に並べて再放送するだけでも良かったし。

さて。
映画の久利生はファーストシーズンの久利生公平に近かったかも。
それはきっと雨宮が居たから。
雨宮と久利生の間にあって、麻木と久利生の間にないもの。
それって何だ?
映画を見るとなんとなく分かってきます。
それと、この映画って日欧取り揃えておっさんの花園(言い過ぎw)
特に川尻部長ーーーーーーー!!!惚れてまうやないか!!!!
渋いおっさん、カッコいいおっさん、可愛いおっさん、あなたの好みは?(違)
脚本がよく出来てまして、点と点が繋がって線になり…と検証してゆく過程が
気持ち良い。
鈴木監督の演出も冴え渡ってます。(トゥーマッチぎりのスリルも健在w)
個人的によい映画ってキャラクターが勝手に動き出し、世界に吸い込まれるような
感覚が味わえる作品と思ってるんだけど、それがありました。
TVシリーズから間をおかず映画を撮ったので、役者さんが役柄との一体感をそのまま持ち込めた強みもあるでしょうね。
役者さん同士の息がぴたっと合ったからこその、群像劇の面白さ。
…でも雨宮だけはかなりのブランクがある。
そこをどう処理するのかな?って興味もあったんですよ。
更に前作がキスと「約束します。離しません。」の誓いの台詞で終わったし。
HEROの世界でも現実の世界でも8年というブランク。
ここをどう持ってくるか、相当考え抜いたはず。
すんなり物語に入って行けたのは、脚本と演出がしっかり考え抜かれていたのと、
やっぱりこれは木村拓哉と松たか子との関係性によるものが大きいのだろうなぁと
私は感じました。
そのあたりは見る人によって違うかもしれないけど。

木村拓哉と松たか子。
『松タク』の二人を見て、ドラマとプライベートの関係性とがこんなに近いのって、考えたら凄いなと。
映画のキャンペーンのためにそれらしくお芝居してるのとは訳が違う。
ドライブしつつ、さりげなく過去の共演作品のシーンをオーバーラップさせながら、一方では二人ともそれぞれ家庭があり、子供が居て、月日は流れて、という現実を、ごく普通に会話に織り交ぜていく。
二人の関係性は幼馴染みみたいって書いたのはまさにそこで、何年も会わず・互いの細かい近況は知らなくても、パッと顔をみたらスッと入って行ける絶妙の距離感。
しかも一方ではドラマの中の木村拓哉と松たか子のイメージそのものを保ちつつ。
お互いに<わかって>いるんだよね。
木村にとってのお松、お松にとっての木村は、共演者という仕事仲間でありながら
それ以上の余人には伺い知れない強い絆で結ばれた相手だと。
でもって、絶妙にセクシーじゃないのがいい。
MAYUKO様とちょっとやり取りしたんだけど、相手がコウちゃんだったらまた全然
違うだろうね、と。
上戸さんだったらまた違うし、深津っちゃんだったらどうだろう?
『木村拓哉と◯◯さんのドライブデート』企画、また見たいです。
是非。

で、HERO TV。
前半のグダグダは予想通り。
フジは相変わらずだなぁとかなりガックリきてたのですが。
もうね、許すよと思った。
「今の僕があるのは、あなたのおかげです。ありがとう。」
彼がドラマで演じた役柄の職業に憧れて夢を叶えた青年たち。
あの泣きそうで泣かない木村の潤んだ瞳。
数字でもお金のためでもなく、ただただお芝居を愛し、誰かに何かが伝わると信じてここまで頑張ってきたんだなって、たくさんの人がそう感じたんじゃないだろうか。
ドラマのたびにみるみる痩せて、スマスマでの姿が役の空気を色濃く纏ってゆき、
時には心ここにあらずとさえ見え。
(その姿にめちゃくちゃ萌えるドSなヲタでごめんなさい)
「僕は皆さんに届けるだけ。」と度々口にするけど、誰がどんなふうに受けとってくれたか、実感する機会はほとんどないだろう。
ネットには良い言葉も(悪い言葉も)溢れてはいるけれど、どこまで行っても
一方通行のコミュニケーションに過ぎない。
だから木村っぽく言うと「目ぇ見て」話せた体験が本当に嬉しいものだったろうな。
良かったね、木村さん。
ただ…これは考え過ぎかもしれないけど、だからといって人のお手本になるような
役柄ばっかりってのは嫌ですよ。
涼みたいな犯罪者とか、ブラック久のようなクズ男とか、Shitaoみたいに人間離れ
したミステリアスな存在とか、どんどん挑戦してください。
お芝居で挑戦しがいがあるのはきっとそんな役たち。

今日は。

2015年7月18日 キムラさん
HEROの映画を見て舞台挨拶を見た。
その興奮冷めやらぬまま、HERO TV。
全体の構成は、今のフジを象徴するような番組でしたが。
潤んだ瞳の木村と『松タク』見れたから満足。
お松と木村の関係性って独特だよね。
あの感じ、例えるなら幼なじみのお兄ちゃんと妹分。
振り回される木村をみるのが大好きなのでずーっと楽しかったです。
ってことでもう夜も遅いですし、今日は速感だけで。
おやすみなさい。

そうそう、『AERA』よかった。
記事もなかなか読ませるし、なにより写真が。
特にインタビューの表紙、横顔。
美しき男の顔。
成熟し芳醇な香りを放ち始めたような。
本日午後松山空港を発ったそうですね。
いい顔してました。
ちょっと痩せたかな。…でも到着時とは比較にならない表情だったな。
台湾のファンの愛を一身に受けて、輝いてた。
愛の人だからな、木村ちゃんw
本当はふれ合う時間が欲しかったかもな。
3.11.直後の台湾の人たちの尽力への感謝、というのなら、余計に。
この先また訪問するでありましょうが、そのときは絶対ベストなビジュで。
真っ黒に日焼けした姿は美しくありませんぜ。
もしかしたら急遽決まったスケジュール?と思わせるようなドタバタっぷりでしたが
次はね。
しかし中華圏は日本とはいろいろ違うからねー…。
隠し撮りをニュース番組が流しまくり、情報漏洩から各局記者が空港に押し掛ける。
容赦ねーなwww
日本の、芸能事務所とマスコミとがいかになぁなぁの関係であるか。
図らずも露呈した気がする。
ま、いいとこも悪いとこもあるんでしょうけれどね。

すますま。
お松さんのビストロ、期待した割に痒い所に手が届かないトークと構成だったな。
いやその〜…そこじゃないんだけど、みたいな。
あ、赤ちゃん可愛いでしょ?って聞かれて「面白い。」って答えたのお松らしいw
わかる。
半年位経過しないと人間というより別の生き物っぽいんだよね。
私もどっちかっつーと<観察>してたな。
クイズのコーナーはほんっと何でやるのか謎。
昔のように調理場にゲストが降りてきて普通にトークすればいいのに。
試食も短くなったよなぁ。
蕎麦の啜り方が「よっ!江戸っ子!!」って感じだったのはツボw

ああそうだ。
木村のビリージーンはお見事でした。
リピしながらトマト生活思い出しちゃいました。

HEROの映画どーもテンションがそれほど上がらず…。
だったのですが。
7/18の特番で木村とお松さんの二人っきりロケ!だと?
しかもお松のリクエストをかなえるために木村が大奮闘!?
これは…もう『松タク』やないですか。
真夏の『さんタク』ならぬ松タク。
いやぁ楽しみ。
木村のロケにハズレなし。
明日はアンアン発売ですし。
うん、少しずつテンション↑↑↑(かもしれないw)
7/11朝。
Twitter開いたらいきなり「これマジ?→万人迷木村拓哉 in 台湾」ってメッセージ。
(ちなみに万人迷とは老若男女が夢中になる、って意味らしい)
7/18はHERO初日舞台挨拶だし、ないだろwとスルーしようかと思ったけど。
アジアで何かお仕事あるならそりゃ嬉しいですもの。
その後経緯を観察してるうちにどんどん具体的な話が流れてきました。
どうやら台湾観光大使(イメキャラ)のお仕事らしく、CM撮影があるらしい。
3泊4日で、撮影は2日間。
CMの監督はジョン・ウーだということ。
(レッドクリフが有名ですね)
こりゃ盛り上がるなというほうがムリですよね(笑)
夜、松山空港に到着するらしいと聞きつけTLに釘付けに。
流れてきた木村の様子。
「…黒い!?」
うっそ、日焼けしてんの?いつの間にーーーーーーーーー!!!!!
彼がアウトドアっ子ってのは百も承知ですし、お仕事でのプロフェッショナルっぷり
そして必ずくっついてくるマスコミやその他の人々の、配慮を欠く言葉を見聞するに
つけ、デトックスの場である海や野(=ゴルフ場)が必要不可欠かつ、おそらく仕事から完全に離れる為の、ある種神聖な場であるのは予想つく。
そこに商売道具(=ビジュアルを守るための<日焼け止め>を含む)一切を持ち込みたくない。って気持ちもなんとなく想像はつきます。
(彼にとって精神と肉体とは切り離せない関係にあるのだろうし)
(無防備で無垢なる精神の場に一切の防御は必要ない…みたいな?)
だけどね。
ヒュー・ジャックマンを襲った病の名前を、知らないはずないと思うし。
ビジュアル含めてのお仕事だからね。
ほんと、それだけなんだよね…。
なにはともあれ。
その後アップされてきた映像みたらそこまで黒くない。ホッ。
それにしてもあのヒートアップっぷりは…空港で待ち構えた報道陣(パパラッチ?)にもみくちゃにされて一歩も前に進めない木村。
インタビュアーまで舞い上がってるし、いや〜、日本とは事情が違います。
ただでさえ海外。
緊張気味なとこにもみくちゃで戸惑った感満載であります(苦笑)
でもね。
こういう感覚って結構プラスに働いたりすることもある。
初めての国。初めての監督さん。気合い、入るでしょう。
ハードルは高いほど燃える人だから。そこは。
今朝の木村の様子をちらっとネットで見ましたが、黒幕やら女優パラソルやらで
水も漏らさぬ厳戒態勢。
そこを、無理矢理にでも隠し撮りする中華圏の報道陣。
凄い。日本みたいに事務所の意向に沿った報道とかあり得ないwwww
おかげでいろいろ見れてるわけですがw
台湾のお役所絡みだし、超メジャーな監督だし、野口強とウルトラ同行らしいし。
裏とか絡みとかそりゃ凄いだろうなと容易に想像がつく。
けれど、受け手側としたら出来上がったものが全てだから。
記憶に残る(そして萌えまくる)作品でありますように。
オンエアは10月かららしいです。
…どんな感じになるんだろうね。

T.
東宝から出版されるシアターマガジン。
HERO絡みで今月号は木村。
すっごい楽しみにしてました。
だってICWRもYAMATOもグラビアが素晴らしかったので!
頑張って車で30分弱のTOHOシネマまで行ってきましたよ。
はい、今回もグラビア最高です。
表紙からもう打ち抜かれました。
ドアップで、瞳がアンバー・カラー。
小麦色の肌に黒い髪。久中or直後でしょうね。パーマヘアじゃありません。
よく見ると他の映画雑誌と同じ、スリムのダメージジーンズにブルーのTシャツ、赤が基調のチェックシャツ。一斉に撮影したんでしょうな。
しかし、初見では全くそのことに気づかず。
カラー、モノクロ。
引き、アップ、後ろ姿。
バラエティに富んだ彼の顔と体の作り出す表情を、上手く捉えている。
ピントをぼかしたり色をかけたり、テクニックを駆使して、一枚一枚が作品として
ちゃんと成立してるんです。
一方的にポーズを要求してシャッターを切る感じじゃないの。
木村と写真家との間にキャッチボールが存在してるのが、分かる。
どんな空気感で、どんな気持ちで、映像に写しとられたのは、誰だろう?
久でも久利生でもなく。
カジュアルだけど近寄り難く、楽しんでるけど真剣で。
気分は正直に見せるけど、手の内は簡単には見せてくれない。
きっと、そこに居たのは木村拓哉。
今日のわっつで木村がチョイスした曲、どれもバラードだったな。
曲自体いいんだけど、きっとこういう歌い手さんの声質が好きなんだろうなと。
温かくてニュアンスのある声の人ばかり。
で。
二本目のギターを手に入れて弾いてるって?
聴きたい!!!と思ってしまいました。
アンプラグドで。
彼が選んだソロの一曲が「きみがいる」だったんで、余計そう思った。
あの曲はねー…個人的に<惜しい曲>なんですよ。
アレンジが…なんであんな余計な音をごたごたくっつけたんだろう。
ギター一本でシンプルに歌っていたら、素晴らしく魅力的だったのになぁ。

冒頭、「久利生の顔が険しい」って指摘が。
木村:「久利生も忙しいんじゃないですかね」(爆)
…でもかなり核心衝くメッセージだった気がします。
シーズン2の久利生は昔の久利生じゃなかったです。
シーズン1の久利生はちょっとぽわぽわした田舎の青年ぽかった。
新鮮だったんですよ。なんだか。
タイトルはHEROなのに主人公はぽわぽわ。彼の事務官は正義感の強いしっかり者。
このコントラストがなんともいい味わいになってたんだよなー。
それがSP、映画一作目…とどんどん変遷していく。
ちょっと前に書いたけど、子犬は猟犬になり今は一匹狼に。
あと、木村がぽろっと言った言葉も気になったなぁ。
「扱う事件の質が変わったから。」
大使館だもんなぁ。下着泥棒とは訳が違うよね。
HEROはこれからも続くのかな。
まだまだ厳しい顔になるのか?久利生…。

そうだ。
わざわざ<所作>って言葉を使ってましたが。
これって日常的に使う言葉じゃ無い気がしたんだけども。
この時期、何かちょっと引っかかると「ポロリか!?」と色めきたつ自分。
まだご覧になってない方が多数いらっしゃると思いますが。
HERO関連の雑誌ラッシュで、インタビュー、記事、共に群を抜いて素晴らしい。
木村のインタビュー、どの雑誌もほとんど同じ囲み記事で、書き方をちょっとずつ
変えて個性を出してる程度かな?なものが多い中で、掘り下げ方が違います。
特筆すべきは相田冬二さんによる、木村拓哉独占インタビュー。
いや〜。深い。深過ぎる。
木村ヲタ歴がそれなりにある方ならご存知でしょうけれども、木村って自分の内面を
なかなか語ってくれないですよね。
なぜ?どうして?あなたはそんなことができるの?
…ヤマト打ち上げ時の橋爪氏ではないけれど、聞いてみたくなる木村拓哉の演技論。
その時、何が起きているのか。
彼はどんなふうに感じているのか。
それを、非常に感覚的な例え話しで説明してくれています。
ものすごく魅惑的で、ある意味官能的ですらある。
めちゃくちゃ興奮しました(笑)

また共演者の方々へのインタビューがね、またいいんですよ。
松重さん、八嶋さん、正名さん。
とりわけ松重さんの言葉が、的確で繊細で素晴らしい。
一緒に心の中まで見通すようなギリギリの位置まで近づいてお芝居した者同士しか
分からないであろう…そして松重さんも木村と同じく徹底した観察者であり。
ジーンと来るし、ある意味スリリングで、こちらも大興奮でした。
あと、脚本家の福田さんと監督の鈴木氏の対談。
…鈴木監督が語ってるHEROという作品へのスタンス。
木村と共有してる部分が大きいんだろうなぁ。
だからこそ木村はもう一度HEROをやってみようと思えたのかもしれない。

…とにかくお勧めです!!

グラビアは、久が抜けたあとのパーマヘア。
久とは全く別人。
敢えていうならやっぱり久利生なビジュアルの木村が居ます。
いいですよ。

(グラビアだけだとUOMOとCLASSYが群を抜いてますが)


昨夜のわっつを聞きながら、あ。アイムホーム終わったんだなと思った。
もちろんドラマは2週間前に終わってるんだけど、オールアップとか打ち上げの話を
聞いてるとなんだか木村の中にはもう久は居ないんだなと実感した。
ロイド終了後のわっつは植Pやスタッフを交えて話をする異例の形式だったし、
本編が完結してない感じだったし(今でも)。
でも、アイムホームは本当に終わったんだ。
上戸さんが來くんと二人して花束抱えてきた話、可愛かったなぁ。
撮影期間中本当の家族みたいだったし、ラストカット直後で久のまんまで、花束を
受けとったとき目が潤んでたのはTV見ててわかった。
「いっぱいいっぱいで他のことに頭が回らなかった。」
ぽろっと言ったのを聞いて、こっちは胸がいっぱいになった。
肉体的にも精神的にもたぶんギリギリまで追いつめられての撮影だったのかな。
スマスマで心ここにあらずだなと感じたことが何度もあったから。
でも木村にとってやりがいのあるハードル越えだったはず。
昨日のわっつの声を聞いたら確信した。
どれだけ密度の濃い現場だったか、声でわかる。
オールアップの話も打ち上げの話も、時にモノマネを交えながら具体的に話すので、まるで私もその場にいるかのようにくっきり情景が浮かんできた。
ヴィジュアルシンカー故の細部に渡るリアルな記憶、見事な描写。
感情の溢れ出す声によって再現された人々、できごと。
どんなにスタッフと共演者を愛していたか、感謝しているか、どれだけ強い絆で
結ばれたのか。木村の目で見、耳で聞き、心で感じているかのようだった。
キラキラして無我夢中で、手強いけど同時に儚い…ドラマの現場って彼にとって、
そんな場所なのかもしれない。
ブラックとホワイト久のお芝居とか、ラストの仮面が消えて行くシーンの心情とか、
具体的な話も聞いてみたいのは山々だけど、彼自身はもしかしてそこはマジックの
種明かしみたいなもんだと思ってたりして。

撮影チーフの山中さん。
どんな話をしたんだろうね。
プロダクションの問題があるからラジオでは話せないと。
昔の木村ならもしかして、ぽろっと喋っちゃったかもしれないけど。
「一緒にカンヌに行こう。」
そう、映画ですよ。
静かに黙々と作品に愛情を注ぐテレ朝スタッフさん、共演者、その他の人たちと。
テレ朝で映画というと『武士の一分』だよね。
あの時のような、宝物のような季節が、木村に巡ってきますように。
ドラマ終わってちょっと腑抜け状態………。
ロイド終わってすぐ武蔵、そこからHERO。
ここのところ立て続けのローテーションが続くならそんなに間があかないはず。
と、思いつつも寂しい!!!
木村のお芝居が見たいんだよーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
雑誌ラッシュが始まってますが、どーもテンション上がらず(苦笑)
どーもグラビア似たりよったりだしインタビューも同時か?
と、思ってたらわっつで試写会後に13本て…(白目)
掲載誌リストから「これは期待だな!」というのをチョイスして、発売待ち中。

で。
UOMOとCLASSY買いました。
UOMOはお耽美木村。なんとなくアンアンに近い?と思ったらメイクが佐藤富太氏。
髪、肌、目、くちびる。
木村の顔だち、印象を知り尽くしていらっしゃる。
彼のメイクマジックが仕掛ける木村は、エレガントでエロティックでクール。
由緒正しき美しきひと。
この方の作る木村像に弱いんです、私…。
’97年だったかな。
MR.の超自然的ミステリアスな美青年の表紙に撃たれてから、ずっと。
CLASSYはワイルドでハンサムでカッコいいオトナの男。
一枚目の、目尻のシワにうっとり。
モノクロで強い目線でこちらを見つめる一枚にドキッ。
男の可愛さと、近寄り難いような強さ。
いい男になったなぁ…。しっかり美しく力強く成熟していく彼を強く感じました。
写真は秦淳司氏。
独特のざらっとした質感が端正な顔立ちとしなやかな仕草を引き立たせて素敵です。
秦氏の目に映った木村拓哉。
こんな風に撮った人の目線が感じられる作品、すごく惹かれるなぁ。
CLASSYの写真、なんだかデジャヴな感じが…。
そうだ、この感じ、Nikonの。
黒い革ジャンが第二の皮膚のように馴染んだカメラマン。
一眼レフを抱えてシビアでワイルドな現場へ、世界中どこへでも。
異国のバーで一人愛する相棒を「僕の宝物さ。」キス。
…思い出した。

で、音楽番組ですよ。
予想通り灼けちゃってましたね…ビジュ自体はいいんだけども…日焼けかぁ…。
サーフィンかゴルフか。
ON/OFFの切替えにアウトドアの光合成(@木村)は欠かせないんだろうけど。
しなやかで相変わらず細かく踏むステップ、とびきりのキラッキラアピール。
でもね。なんだろう、この違和感がね。
結構前々から感じていたのですが、役を生きる彼にワクワクした後だとね。
もう、どうしようもなく。
うーん。Gとしての彼らは一体どこへ向かっているのだろう。
たまたま最近Gで登場したTV誌の表紙を見た時の感覚もあって。
どうしても、どうしようもなく比較してしまう。

CMにしてもグラビアにしても、木村は常に演者として、在る。
数十秒、数ページでも、優れた作り手とのコラボレーションは彼の、演じる本能を
引き出して一つの作品、世界観を魅せてくれる。
勿体ないんですよね。
どうしてドラマや映画やお芝居として作りこまないんだろうか、と思ってしまう。
彼の、本来の力を存分に発揮できる世界観は、そっちだろう、と。
とりわけCLASSYの写真が魅力的だったので…比較しちゃったかな(笑)
UOMOのインタビューの最後のほうを読んで、
「ああ!!早く現場に戻ってきてください!!!」
って余計に強く思ってしまいました。

Twitterで回ってきた椎名林檎さんの言葉。
だよね。いつか木村とデュエットとか…見たいなぁ。
アドリブが<遊び心>に変わったんだな。
うん、そのほうがしっくりくるわ。
#8話のシーン、お皿が微妙に端っこ持ち上がってるの絶妙だな!と思っていたら、
キムラの遊び心だったのね。
西田さんの「酔ってんじゃん!」は実感がこもってたもんね。
現場のスタッフさんのモノマネも磨きがかかっていて(笑)肩にカメラを乗せて
ゆっくりあるく山口さんの描写は絶妙。顔まで見えて来そうだったよ。
キムラ曰く『転校生』で始まったテレ朝の連ドラが「ただいまと言いたい」場所へ。
なぜだったかはわっつでの声を聞けばよくわかる。
大好きな場所、愛すべき人々。その話をするときの彼は、モノマネ度数が高め。

連ドラは複数の監督で撮影することが多いですが、どう思いますか?
…って質問はTwitterでも一瞬話題になった某俳優の発言を意識したのかも。
やや意地悪とも思える問いに明確に答えていたのがキムラらしい。
「監督さんによっていろんな角度から見れるので僕はポジティブに捉えてます。」
TVドラマの現場が過密なスケジュールで組まれる現実はもちろんある。
作品は監督のもの。だから最初から最後まで一人の監督で通すべき。
…という意見の俳優さんもあるだろう。
好みというよりその人の中で、『こうあるべき』という<正しさ>みたいな捉え方
なのかもしれない。
キムラは、自分はそこをジャッジする立場じゃないというスタンスな気がした。
『だから所詮TVドラマ』と捉えるか『だからこそTVドラマ』と考えるか。
役者さんのスタンスは人それぞれ。

(某局の顔芸アップ大好き監督は現場を<完全に>一人でコントロールしていた。編集作業も一人で籠ってやっていた。彼の撮った○○周年記念大作ドラマ。膨大なフィルムの量に収拾つかなくなり出来上がった作品が…な過去を思い出せば、監督一人でやり通す方法が果たして最良かどうか、疑念を抱くのもムリはないw)

私個人としてはTVの連ドラより映画・舞台に軸足を移してくれと思ってた。
でもアイムホームを見て、民放の地上波でこれがやれるなら、まだまだ面白いものが作れるかな?と少し期待を抱けるようになった。
テレ朝で連ドラ。
プラスに作用したなぁと思う。
逆にフジとはしばらく距離を置いたほうがいいんじゃない?とも。
TBSは安堂ロイドを企画した。バッシングの嵐だったけど、キムラの転機になった。
続く宮本武蔵。これもキムラのポテンシャルの高さを見せつけた。
で、HEROの二期。
次がアイムホーム。素晴らしい。
で、こんどはHEROの映画。
次にどんな作品を持ってくるかでマネージメントのセンスがジャッジされる。
フジとマネージメントがズブズブじゃないのかという疑問は、いちヲタである自分も
拭い切れない。
近過ぎて慣れすぎて見えなくなってるものは、たぶんたくさんある。
最終回、随分たくさんの人が見たようで本当によかったです。

キムラのお芝居の、最良の部分がたくさんあったから。

ブラック久とホワイト久の対比の鮮やかさ。
前髪上げたか下げたかの違いだけなのに、それだけじゃない。
声が違う。仕草が違う。目が違う。
ブラック久、歩き方からもう自信満々なんですよね。大股で颯爽と。
声はホワイト久よりハリがあってよく通る。
片方の唇の端をキュッと持ち上げて笑う癖、考えるときちょっと首を傾げる癖。
何より目ですよ…目力。
監督の指示で必要ないからと自ら封印した目力を、これでもかと開放(笑)
凄いんだもん、ブラック。
存在感なら、ホワイトは足元にも及ばないんじゃないですか?
でも繊細さはホワイト久なんですよね。
ホワイト久は、感覚も感情も常に揺れ動いてるので、周囲の刺激に敏感。
ブラック久の2倍くらい細やかに、過敏な位張りつめて見えました。
奥さんと子供が仮面に見えるお芝居だけでも大変な集中力が要求されるだろうに、
ホワイト久の目まぐるしい心の動きが手に取るようにわかる。
例えばサッカーコーチに詰め寄ったシーン、印象的でした。
じっと抑えて聞いていた久が、カッとなって感情を爆発させる。
だけど「僕だって…!!」セリフ、これだけなんですよね。
でも彼が言いたかった気持ち、発しなかった言葉がわかる。
まさに西田さんの言う<役者 木村拓哉>の真骨頂を、見せつけられたなと。
ホワイトとブラックの演じ分けや仮面が外れるシーンの凄まじい集中力。
役になり切ってるとかいう生易しいレベルでなく…なんだろ、細胞レベルで家路久に
変わっちゃってるみたいな感じ。
ああ、この人、<仮面に見える>と思えば本当に相手の顔が分からなくなるし、
5年間の記憶が無くなってると思えば、本当に思い出せなくなるんだろうなと。

もちろん私はヲタなのでかなり贔屓目ですけれども、あのお芝居を見たら
『何をやっても同じ』とは言えないでしょ、って思う。
テレ朝は恐らく意図的にそういうドラマで勝負に出た。
木村拓哉を徹底的にあらゆる角度から調べ・分析し、彼の最良の部分に狙いを定め、
浮かび上がらせるにはどんな題材を選ぶべきか考え抜いた。
もちろん、彼が世間的にどんなイメージで見られているか、を熟知した上で。
その結果の『アイムホーム』。
こんな冒険ができたのもテレ朝スタッフが適度な距離感をもってたからでしょうね。
近過ぎると見えなくなるものって案外多いので。フジではムリだったろうな。
枠的にも冒険だったようです。
今までは比較的高い年齢層がリアルタイム試聴する番組中心だったそうですよ。
そこへホームドラマミステリーなんてジャンルをぶち込んでくる。
まさにチャレンジャー。
『アイムホーム』は若い層が見ていたらしいので、新しい視聴者を呼び込む作戦は、成功したと言えるんじゃないかな。


ここまで研究し尽くして素晴らしい形で見せてくれたんだもの。
これで終わり、なんてことはないですよね?
次はテレ朝お得意の刑事ものか、医療ものか。
アイムホームの捻りっぷりを見る限り、ありきたりな企画じゃないでしょうね。
期待してます。


追記)
わっつの感想…いろいろ書きたいことがあるのですが、今日はちょっと時間がなくて明日書きますね。
アイムホーム、今日はリピートできてないんだけど、何度見てもブラックとホワイトの鮮やかな対比に刮目。
ホワイト久とブラック久が同化するところ、めちゃくちゃ萌え。
意識を取り戻し、恵の病室へ向かう久のあの言葉が、ブラックとホワイトと二人の
言葉であると考えると…更に更に萌え倍増ドーーーン!!!ですよ。
また書きます。

モーニングバードでの西田さんの言葉。
「アイムホームで再共演されて(木村さんが)以前と変わったなと思うところは?」
の質問に答えてくださいました。
…西田さん、本当に本当にありがとうございます。
ちょっとウルッときてしまいました、私。
西田さんの言葉を捕捉いたしますと、

俳優、木村拓哉は確固たるオーラのある木村拓哉というスターが役を演じている。
役者、木村拓哉は木村拓哉くんが個性を殺して役に近づいていく。

という意味だとのこと。
これ、つい最近聞いた言葉ですよね。
そう、ビストロの、樹木希林さんの。
あの時希林さんがおっしゃった言葉を、西田敏行さんが具体的に説明なさったなと。
そして、西田さんが役者:木村拓哉を説明する時、一度だけ<木村拓哉くん>と
呼んだのがとっても印象深くて。
私たちが<キムタク>と<木村拓哉>とを分けて考えるのと同じニュアンスじゃないだろうか、と思いました。
西田さんにとって役に入ってない木村拓哉と役者としての木村拓哉、スターとしての木村拓哉が居るんだなって、ちょっと分かり辛いかもですが、そんな感じ。
そして西田さんの言葉を聞いたキムラが、
「目力をもっと抑えてください、と言われました。」と答えていたのも納得。
「特に事故後の久は目力はいらない役でしたから。」
と、サラッと。

実はアイムホーム当初からちょっと不思議でした。
ホワイト久には萌えが少ないな〜…と感じている自分。
ストーリーもキムラのお芝居にものめり込んでいるのに、何故?
で、今日のモーニングバードを見てよく分かったんです。
自分を特別な存在にしている<目>の放つエネルギーを極力抑えていたんだと。
<目力>だけじゃないと思います。
彼特有の身体の動き。放射する色気。張りつめたような空気。
それらのどれをも見事に封印していたに違いありません。
ホワイト久のキャラクター設定によく似ているのはICWRのShitaoだと思います。
が、Shitaoには例え蛆虫を目に這わせても、血泥に塗れても汚し難いオーラが…
強靭な輝き、カリスマ性、神秘性、人を惹きつける色気がありました。
(それこそがトランアンユン監督が彼を選んだ理由でしょう)
しかしホワイト久は徹頭徹尾、等身大の男に見えている。
そこが愛おしくもあり、反面強烈に人を惹きつけるパワーには欠ける。
…お見事です、木村拓哉。
その分、ブラック久に注いだんでしょうね(笑)
だからブラック久はあんなに魅力的なんだろうし。

ワイスク2部で流れたクランクアップの様子。
ぽつんと一人でクランクアップを迎えたキムラ。
やり切った充実感はあるけれど…そこへ、サプライズで上戸さんと來くんが現れる。
真っ白な、彼女そのもののようなユリの花束を抱えた上戸さん。
抱き寄せ、しっかりと抱きしめるキムラ。その背中に腕を回す上戸さん。
体温まで伝わってきそうな色っぽい二人であります。
そう、これは…安堂ロイドのクランクアップと同じ。
次の瞬間、二人がキスを交わしてもおかしくないような、そんな絆。
そして可愛らしいヒマワリの花束と手書きの絵を渡す來くん。
破顔一笑。
彼を見るキムラの目尻のシワの温かきことよ。
本当の親子のような…。
「TV朝日の連続ドラマは初主演だったんですけど、また戻ってこれるように。」
「その時は ただいま って言わせていただきます。」

…明後日、アイムホームは最終回を迎えます。
でも、必ず次がある、と信じています。

「ハードルが上がらないと、やる意味がない。」
そう言い切ったキムラ。
迷わずに次のハードルに向かって切り拓いていってください。

上戸さんとはまた是非共演していただきたいです。
彼女はすんなりと細く白く実に綺麗なうなじを持ってらっしゃるので、お着物など
とてもよく似合いそう。
私、ずーっとここでも力説してるんですが、キムラには『眠狂四郎無頼控』シリーズを演じてほしいんですよね。
相手役の薄幸の美女:美保代には誰がいいかなぁ、と考えていたのですが、上戸さんイメージにぴったり。
狂四郎に無理矢理抱かれるけれど彼を愛し、心の内を見せない男の冷たさにもめげず
一途に思い続けるおんな。
彼女だけが、自らの命さえ顧みない男の中にある炎を見つめている。
しかし男は彼女の元を気まぐれにふらりと訪れ、またふらりと消えていく。
まさにブラック久(違)
ころび伴天連と上臈の不義の子。
ハーフで日本人離れした白い顔色に栗色かがった髪。円月殺法の遣い手、刺客。
ああ、考えただけでドキドキしちゃいます(笑)
びっくり。
原作者の石坂啓さんがアイムホームはGiftを見て思いついた、と。
ファンだけじゃなく一般でも共通点を指摘してるのを見かけたけど、本当に繋がりがあったわけで。
キムラが演じた記憶喪失の青年、由紀夫。
その記憶を巡るドラマを見た漫画家が、記憶喪失のサラリーマン家路久を思いつき、漫画を描き、そのドラマ化作品を、由紀夫を演じた木村拓哉が演じる。
石坂さんとはまだお会いしてないらしいけど、打ち上げで会えたら素敵だな。
不思議な感じだろうね、お互いに。
由紀夫と久は全く似てないけれども、設定はよく似てる。
過去の自分がかなりのクズ野郎だったこと。
そして、過去の自分を忘れた直接の原因は頭部の怪我だけど、実は心理的原因で
本人が無意識のうちに記憶喪失を選択していたこと。
…アイムホームの横地GPはご存知だったのだろうか。

アイムホームの現場の話をするキムラの声がいいなぁ。
穏やかで温かくて。
言葉は少なめなんだけど、上戸彩ちゃんの話をするときなんてほんと優しい。
昨日のWSインタビューで彼女が、
「いつも収録の後は反省してる。こんなレベルじゃだめだ、って。」 
みたいな話をしていた。
久は恵が仮面に見える設定なので、キムラは上戸さんを見ていながら・見えてない
お芝居をする。
久との会話や目線の交わし方の、微妙なズレ。
更に心の中に葛藤を抱えていながら表に出さず、それとなく匂わせる。
難役だと思う。
ほんと、いい女優さんだよなぁ。
TwitterでMAYUKO様とまた共演を…って話を少し。
上戸さんはうなじのラインが細くてきれいだから、アップした髪型が映える。
時代劇の着物姿に日本髪なんて色っぽいだろうな、と。
そっちの方で再共演してほしいな。
上戸さんとのお芝居の相性の良さは、木村自身もすごく感じてるだろうなと、今日のわっつの声を聞きながら、そう思った。
そうそう、キムラ大プッシュの山口まゆちゃん。
彼女、いいよねー…。
すばるの魅力のかなりの部分は彼女が演じてるおかげじゃないかと思う。
どことなくエキゾティックな顔立ちに細やかな感情表現、特に目が印象的。
笑った顔がめちゃくちゃ可愛いくて引込まれるよね。
このドラマ、子役が二人ともとってもいいよね。素晴らしい。
京都の焼き肉屋さんと共に新幹線で差し入れにやってきたよしおさん。
…北大路さんがおっしゃってるように惚れこまれてるねキムラさん。
また戻ってきてください。焼き肉、食べましょう!
って声が聞こえそうなエピソードだと思いました。
太秦は怖いところ。厳しい場所。生半可な気持ちの人間は受け入れられない。
…と聞いていたらしいのが、忘れられない場所になった。
「太秦に帰る。」この言葉のニュアンスが「海に帰る。」と同じだなと思った。
もしかしたら心の一部分を残してきたのかもしれない。なんてね。
それにしてもことあるごとに出て来る太秦話。
これ、ポロリだったりするのかね。

それにしても相変わらず粗さがしみたいなメッセージが届いてるなぁ。
正直、ドラマ中は撮影時の裏話とかスタッフのエピソードとかを聞きたいんだけど。
メッセージをキムラが読み上げるたび、「また粗さがしかよ(ため息)」って思う。
しかし彼はその手のメッセージに絶妙なスタンスで向き合う。
否定するでもなく、弁護するでもなく。バッサリと一言。
あら探しのためドラマ見てて楽しい?
…とは直球ストレートで言わないけど(笑)声とか言葉選びとか、ほんと絶妙w
今のDがあの手のメッセージをやたらチョイスするのは、ガス抜きもあるのかなと。
完全スルーだとあれこれ詮索されるかもしれないしね。
もちろんキムラが上手く対処すると信頼できるからこそだろうし。
ガス抜きというと例の観劇のエピソードもそうかな。
先週「行けたらいけます。」→ 今週「早めに撮影終わったんで行きました。」
忙しいスケジュールをぬって駆けつけたに違いないキムラ。
それをよーく分かっているからこそ、本人の口からサラッとね。
いい感じでコンビネーションできてるんじゃない?
しっかし…「マネージャーさん、二人に厳しいね?」には苦笑。
ブラックなヤツ(笑)

そうそう、しんちゃんの一人5役。
テレ朝の番組制作部にはキムラタクヤの取説が配布されてるに違いない。
企画・編集:トモヨリ。
声のお仕事も時々やって欲しいですなぁ。
見たい・聞きたい。



アイムホーム番宣での北大路欣也さんの言葉。
「たくましいので驚いた。ごっついんだ、手が。」
あの一言がとにかくインパクトがあって。
表情や声のトーンも加わって、あ、この言葉にはある実感が伴ってるんだろうなと
何となく感じた。
華麗なる一族では対立する父子。手を握るシーンは…なかった気がする。
でも濃密なお芝居の空間で何度も身近にお互いを見ていたはず。
8年後の再会で北大路さんを心底驚かせたキムラの手。
その前に太秦のでのエピソード「息子が行くんでよろしく。」と粋な計らいの話を
木村自身の口から聞けたのも嬉しかったせいか、太秦とキムラの手の変化が私の中で
しっかり結びついたのだった。
宮本武蔵。
筋肉が着き過ぎて服の袖がきつくなるほど刀を振り回したというキムラ。
その刀を握るのは、手だ。
過酷だったろう宮本武蔵を生きた証が、彼の掌にしっかりと記憶として刻まれた。
太秦をよく知る北大路さんが、それに気づかない訳が無い。
だからあの言葉は、ある意味とても父親的だと思う。
息子に刻まれた月日を文字通り肌で感じ、成長を実感した、というような。
父が息子を想うように…役柄を超えた精神的な絆。
その関係性が7話のあの救いのシーンの凄味に反射したのかもしれない。

宮本武蔵といえば、もう一つここにも。
東京新聞5/30の記事。
キムラのインタビュー。

「父親役もサラリーマン役も今まで経験あるので」
「描き方が異なるだけで現場でやってることは変わらない」

クールに淡々と答える。相変わらず一ミクロンも揺るがない(笑)

で、そんなキムラが
「宮本武蔵で見せた、強い姿とともに弱い姿の表現が魅力的で」
「そういう姿が生きる作品を探した」
と語る横地ゼネラルプロデューサー。

これ、嬉しかったな。
ICWRのShitaoを見た時「ああこれだ。私が見たかったのはこんな彼だよ!」と思い
この先TVでもこんな心を鷲掴みにされる役が見れるかも!とワクワクしていたのに。
…安堂ロイドの黎士まで何年かかっただろう。
TBSの植田P、テレ朝の横地GP。
その二人以外の誰も、彼の中のShitaoの部分を引き出そうとしなかった。
ことによると気づいてさえなかったかもしれない。
(とりわけフジはICWRのスポンサーでもあったのに)
フランス人のトラン・アン・ユン監督が一目で見抜き、鋭い刃で切りとって、
光を当てて見せたというのに。
安堂ロイドから武蔵を経て、ようやく家路久に辿り着いた。
失われた数年間の重さ。
もし宮本武蔵が無かったら?
家路久のあの細やかなお芝居を見ることも無かったのだろうか?

…何となくだけど全ては宮本武蔵=太秦で繋がっている。
そして北大路さんのあの言葉は事によると発したご本人でさえ予想もしないほどの
ニュアンスを、キムラ自身に感じさせたんじゃないかと思う。
樹木希林さんと再共演。

ビストロに出演なさった希林さんの言葉の続き、聞きたいと思っていた。
以前からプライベートでも交流があるようなので(前回の出演で話していた記憶)
既に、あるいは近いうちに交わされるかもしれない。
自分の出演作はあまり人に勧めたりはしないけれど、石井監督・希林さんと共演した
Black Roomは別。
…ビストロでの希林さんの言葉「(キムタクを)求められるのが残念」。
彼はどう受け止め・何を考えただろうか。
キムラは常に「求められれば。」と口にする。
歌もダンスもコントもコンサートも、そしてお芝居の仕事も。
一見受身ににすら思える言葉だけれど、その<求め>へ彼がどう向き合うか。
結果を見れば、彼の<応える>姿勢が生易しいものではないと分かる。
私たちが目にするのは、<応える>ための壮絶な戦いの結果だけ。
希林さんは、そのことを知りながら敢えて投げかけた。
そんなふうに見えた。
希林さんの言葉に何を思ったか。
キムラが言うはずないと思ったし、やっぱり語ってはくれなかったけど、共演作への
愛情が全ての答えかもしれない。
「希林さんはパンクだから。」
パンクとは『反権威、不服従、アナキズムなど既存の価値観へのアンチテーゼ』を
意味する。
キムラの表現は樹木希林という女優さんの本質を見事に掴んでいる。
<ロックな女>の進化系の一つかもしれない。
人生の先輩の反骨精神溢れる強靭な人間性に強烈に惹かれる彼の心が透けて見える。
「また共演したいです。」
「僕の夢です。」
パンクな女と、負けず嫌いに細やかで深い感受性を兼ね備えた年下の男。
ユーモラスでスリリングでぶっ飛んでいて温かい。
そんな作品で、是非。

…やっぱりキムラの叶えたい夢は俳優としての場にあるんだなぁ。

ちょっと話はズレますが、『世にも奇妙な物語』のシリーズ。
キムラの出演作全てが完成度が高い。
比較的短い中で物語のコアに絞って濃密に作り込む手法が、キムラの持ち味に
ぴったりなのかもしれません。
ずいぶん長い間遠ざかっていますが、そろそろ新作なんて、どうかなぁ…。

Superflyで歌い・踊るキムラ。
全身で歌を表現していて素敵だったなぁ。
お芝居の仕事をしてる時は肉体も精神も研ぎ澄まされるのでしょうか?
日頃から表現力の凄い人だけど、格段にクォリティがアップしますね。
特に困難な役を生きているときほど。
ほっそり華奢な脚でしっかりブレない軸で華麗に舞う。
実に実に心地よさげに。
指先まで完璧にコントロールしながら自由に解放的に見えるのは、身体のどこにも
無駄な力が入っていないから。
そうか、役を生きるというのはそういう意味かもしれない。
彼のお芝居は顔の表情にしろ発声にしろ佇まいにしろ力みが無い。
コントロールしながらコントロールしている自分を忘れること。
セリフを記憶しながら記憶していることを忘れて喋る。
カメラの位置を意識しながら意識していることを忘れて振る舞う。
自意識をしっかり保ちながら自意識を忘れている。
意識と無意識のあわいを意識することなく行き来する。
アイムホームの#4。「生きてるだけでまるもうけ。」
…絶対メッセージ来ると思ってましたよ。
Twitterでもちょっと話題になって、さんまさんがラジオで喋ったのが流れてきて、
「ドラマの私物化?それはちょっと。」ってニュアンスの呟きも見かけました。
これね、たぶんアドリブに拘る心理も同じだと思うんですけれども、根本にあるのは
『キムタクは撮影現場でアドリブ連発。俺様で勝手に脚本を変えてる』
って言語道断事実無根のいちゃもん的な叩きへのアレルギー反応かな、と。
喜んで指摘してるのは安置だと思うけど、ファンにもあるんじゃないかな。
叩き目的じゃなくて、彼の言動がどう受けとられるか、を先回りして考えて、
心配になってしまう、という。
私個人の考えですけど、ドラマにアドリブはつきものじゃないかな。
全体の流れから外れるとかリズムが崩れる場合は監督がNG出すし。
そこをコントロールするのが監督の役目だし。
彼の日頃の言動を見ていても、独りよがりなアドリブをムリクリねじ込んでくるとは考えにくいですよね。
実は歌やダンスの解釈でも、歌詞を変えたり節をアレンジして歌うのを極端に嫌がる人が多いな〜と以前から気になってました。
お芝居、歌、ダンス。
肉体を使った表現は感情や感覚と切っても切れないと思うんです。
「勝手に変えるな!」って攻撃してる人をたまに見かけると、その手の人って学校の
お遊戯とか組体操みたく団体で揃ってるのが一番美しいと思ってんのかな?と。
まぁ人それぞれですけど、私にはない美的感覚だなぁ。

もう一つ。
わっつの「夢を持てといわれたからカウンセラーになるのが夢です。」女子。
そんな人にカウンセラーしてほしくないってキムラ言ってたけど、真理だわ。
そもそも夢って人に言われて持つもんじゃないし。
彼女がヨルタモリのタモリさんの言葉を引用してたのも気になった。
「夢を持つな。」
…確かにタモリさんはそう言ってましたが、彼女の使ってる意味合いと、タモリさんのそれとは似て非なるものかと。
タモリさんの言葉は、バックボーンにご本人の世界観が確立した上でのものだから、
話の流れを始めからちゃんと聴いてないと理解し辛い。
とりわけ、<夢>なんていうポジティブだけど使い古されたニュアンスの言葉は。
確かあの時タモリさんは理想の生き方をJAZZに例えていた気がします。
刹那を生きる。今、この瞬間を。自由に、限定することなく。
…私はそう解釈したんですけどね。
あれ?この言葉って誰かが言ってた気がする。
そうだ、キムラだ。
彼が度々口にする『欲は持たない』ってまさにこれだな、って。
なのでメッセージの彼女の解釈はちょっとズレてると思った。
もしキムラがヨルタモリのやり取りを見てたら分かったはず。
わっつのメッセージはいわば第三者の解釈が入った上での言葉。
ある人が発した言葉がいったん人の手に渡ってから拡散して行く時、元の意味と
どんどんかけ離れていくのはネットをやってると度々目撃することですけど、
言葉って本当に難しいですよね。
声に出して言う、話してるのを実際に見聞きするのとはニュアンスが違ってくるし。
そんなことを考えさせられたわっつでした。
アイムホーム#6
予告通りの怒濤の展開でした…いろんなことを感じ過ぎ・考え過ぎて。
ひとつだけ。

ラストのあのシーン。
「これからは君をしっかり見るから。」
心を決めた久が恵を抱き寄せ、優しく深い口づけを交わす。目を閉じて。
抱きしめた恵の肩越しに見える表情は安堵、そして小さな希望が浮かぶ。
…腕の中の恵の身体は柔らかで、確かな温もりがあったに違いない。
良雄を抱いて走った時、去年のあの瞬間を思い出したように。
もしかしたら。
奇跡は起きるかもしれない。
顔を上げまっすぐに見つめた久の目に映ったものは。
打ち砕かれる男の、やるせなさと絶望、苦痛。
言葉は、ない。

胸が痛くなりました、本当に。
久の苦痛がこっちに移ったみたいに。
#2の山野辺のシーン同様、あれは普通の意味でのお芝居ではない。
久に妻の顔が見えないように、木村拓哉には上戸彩の顔が見えていないのだと。
脳が、目に映った画像を理解するのを拒否している。
そういえば、武士の一分でもこんなエピソードがありました。
目は開いているが何も見えない武士、新之丞役。
撮影が進むにつれ、セットの縁側から脚を踏み外しそうになる。
熱した鉄の小道具に無造作に手を伸ばし火傷しそうになる。
自動車の運転も危なっかしい。
視覚は新之丞のそれに支配され、キムラの脳は目に映ったものを理解しなくなる。
…細胞レベルで役に生まれ変わるの?と思ってしまうのは、こんな時。

リピートして気づいたんですけど、あのシーン、十数秒無音になるんです。
直前まで流れていたBGMが消え、セリフも一切なし。
そのせいで妙な緊張感が生まれる。何かが起きる予感。
自然と画面に集中する。
つまり恵の肩越しの久の表情の変化へと。
お見事。
極限まで削ぎ落した演出が最高の効果を上げてます。
あのシーンに言葉は一切いらないですよね。
言葉の、説明する機能は「分かったような気にさせてくれる」かもしれないけれど、
人の感情はもっと移ろいやすく豊かで、表情や佇まいは時に遥かに雄弁です。
それを描き・表現し・味わう為にこそドラマや映画やお芝居があるのですから。

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